2005.03.28

医薬品卸7社が業務提携へ、合計売上高は首位上回る 3強体制にくさび打ち込む可能性も

 東邦薬品、バイタルネット、ほくやくの上場3社に鍋林、中北薬品、ケーエスケー、アステムの4社を加えた医薬品卸7社は、3月28日、業務提携契約書を締結した。商品戦略や市場戦略に広範な業務提携のメリットを生かし、顧客ニーズへのきめ細かな対応を目指す。

 提携する7社を合わせれば、営業エリアは北海道から九州までほぼ全国に及ぶ。直近の売上高の合計は1兆6774億円に達し、業界首位のメディセオホールディングスの連結売上高を4000億円近く上回る。

 業務提携の内容は、1.変化する環境に対応する医薬品流通の研究と実践、2.メーカーの商品戦略を地域別の市場戦略として展開し販促を行う、3.新たな流通システムに関する共同研究、4.医薬品卸業を支える人材の育成――など。必要に応じて人材交流と資本の出資を行い、共同運営会社の設立も打ち出している。

 業務提携の理念として、「経営の自立性の尊重」が掲げられていることから、ただちに経営統合にまで進む可能性は、現時点では低いと見られる。しかし、医薬品卸業界は近年再編の嵐が吹き荒れ、売上高が1兆円を超える大手3社がシェア争いを繰り広げる構図となってきていた。今回提携する7社のうち、東邦薬品は業界4位ながら大手3社に水を開けられ、子会社化や資本・業務提携を積極展開して3強体制に割って入ろうとする意欲が強くうかがえていた。こうした動きがあるだけに、今回の業務提携がさらに全面提携へと発展する可能性は否定できないだろう。(井上俊明、医療局編集委員)

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