2005.03.25

【Q&A:個人情報保護法】 外来で患者さんの名前を呼ぶことは、個人情報保護法で制限されるのでしょうか?

 個人情報保護法の完全施行を前に、様々な疑問や誤解などが生じているようです。シリーズ「Q&A:個人情報保護法」で、解決策を探っていきたいと思います。本日は、「外来で患者さんの名前を呼ぶこと」をはじめとする5つの疑問を取り上げました。

Q1 外来で患者さんの名前を呼ぶことは、個人情報保護法で制限されるのでしょうか?

A1 患者さんの取り違えを防ぐ上でも、氏名で呼ぶことは差し支えありません。安全確保の方が優先されるという考え方によります。ただし、氏名で呼ばれることを望まない患者さんがいた場合は、その旨をあらかじめ申し出てもらえれば、対応することを明示しておくべきでしょう。

Q2 外来診療で次の患者さんのカルテを診察を行っている机の上に並べています。はたしてこのままでよいのでしょうか?

A2 カルテに記載された内容は、例えば氏名や住所などは、ほかの患者さんの目には触れないように配慮する必要があります。

Q3 次の患者さんに中待合室で待ってもらっていますが、時々、診察中の声が漏れて聞こえてしまっているようです。どうしたらいいのでしょうか?

A3 全日本病院協会個人情報ワーキングチームは、「中待合いはなくすことが必要です」との見解です。個人情報保護法に照らしてではなく、プライバシー保護の観点から必要と判断しています。

Q4 個人情報保護法に違反すれば直ちに罰せられるのでしょうか?

A4 個人情報保護法に伴う罰則は、主務大臣(医療機関は、厚生労働大臣)から求められた報告や命令に従わなかった場合に行われます。個人情報保護法やガイドラインに反しただけで直ちに処罰されることはありません。つまり、まずは是正勧告があり、それに従わなければ是正命令があり、さらにこれにも従わなければ、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処されます。

Q5 参照にすべき法律、ガイドラインなどは、ホームページで閲覧できますか?

A5 以下に主なものをあげました。ご参考になれば幸いです。
・「個人情報の保護に関する法律」 

・「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン

・「診療情報の提供に関する指針」(pdfファイル)

・全日本病院協会個人情報ワーキングチームが3月8日現在でまとめた「個人情報保護法に関するQ&A」(pdfファイル)

・全国保険医団体連合会の「個人情報保護法への医療機関の対応

(まとめ;三和護、医療局編集委員)


■ 参考図書 ■
・医療機関のための個人情報保護対応マニュアル(詳しくはこちら
・50の医療事故・判例の教訓(詳しくはこちら

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