2005.03.25

日本循環器学会2005速報】 血管内壁の傷害後、新生内膜肥厚部では4カ月にわたってカルシニューリンが発現する

 総頚動脈をバルーンで傷害した新生内膜肥厚部においては、血管平滑筋細胞の増殖や骨格筋細胞の分化誘導などに関わるカルシニューリンとそのシグナル伝達が、傷害後4カ月間にわたって発現し続けていることがわかった。鹿児島大学大学院循環器・呼吸器・代謝内科学の濱田成郷氏らが、3月20日のポスターセッションで報告した。

 濱田氏らは、ラット左総頸動脈の内皮をバルーンで3回擦過し、血管傷害後、2日、2週、8週、16週の左総頸動脈を回収、カルシニューリンとそのシグナル系に関与するカルシノモデュリン、NFATc4の発現状況を抗体による免疫染色で比較した。

 その結果、カルシニューリンとNFATc4は、非傷害動脈では発現が見られないが、障害後は2日〜16週において発現が見られた。またカルシノモデュリンは、非傷害動脈でもわずかに発現しているが、傷害後2日目には発言が強くなり、2〜16週ではさらに増強していた。

 濱田氏らは、カルシニューリンとそのシグナル伝達メカニズムが、血管形成術施行後の再狭窄に関与している可能性があることを示唆していた。(田村嘉麿)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 診療拒否が違法か否かを判断する「3つの要素」 裁判官が語る医療訴訟の実像 FBシェア数:74
  2. 某球団の熱烈ファンを狙った医師採用戦略 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:172
  3. 70歳代男性。検診の胸部X線 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  4. ルーチンの読影手順 正常構造をまず確認 今さら聞けない画像診断のキホン FBシェア数:26
  5. OSA患者のCPAP使用は性生活の質を改善する JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から FBシェア数:23
  6. 再発で引退も…オーバートレーニング症候群 あなたの知らないスポーツ内科の世界 FBシェア数:29
  7. エリートサラリーマンが子どもに私立医学部を勧める… 松原好之の「子どもを医学部に入れよう!」 FBシェア数:28
  8. 「オギノ式」を生んだ荻野久作夫妻の絆 病と歴史への招待 FBシェア数:6
  9. 主訴「僕、麻疹かもしれない」 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:100
  10. ティール組織から考える理想の組織って? 「医療」ってなんだっけ FBシェア数:13
医師と医学研究者におすすめの英文校正