2005.03.16

化学療法とbevacizumabの併用で進行期非扁平非小細胞肺癌の生存期間が延長 学会発表前にNIHが公表

 進行期の非扁平非小細胞肺癌に対し、標準的な化学療法にbevacizumab(商品名:Avastin)を併用することで、生存期間が有意に延長することがわかった。これは、bevacizumab の製造元であるGenentech社(米カリフォルニア州South San Francisco)の率いる研究グループが、878人の患者を対象に行ったプラセボ対照無作為化臨床試験の結果、明らかになったもの。同試験の詳細は、5月13日から行われる米国臨床癌学会(ASCO)で発表する予定だが、それに先駆けて同試験のスポンサーである米国立衛生研究所(NIH)が3月14日、結果の一部を公表した。

 研究グループは、878人の進行期非扁平非小細胞肺癌の患者で、これまでに全身性化学療法を受けたことのない人を2群に分け、一方にはパクリタキセルとカルボプラチンによる化学療法にbevacizumabを併用し、もう一方には同じ化学療法とプラセボを投与した。

 両群の生存期間について比較したところ、プラセボ群の中央値は10.2カ月だったのに対し、bevacizumab群では12.5カ月と、有意に長かった。

 NIHの下部組織である米国立癌研究所(NCI)のAndrew C. von Eschenbach氏は、「この研究結果は、血管新生阻害薬を用いた病気のメカニズムに基づく介入が、癌治療のアウトカム改善に重要な役割を果たすことを示した」と評価した。Bevacizumabはモノクロナール抗体で、腫瘍の血管新生に関与する血管内皮増殖因子(VEGF)と結合するようにできているという。

 詳しくは、NIHのニュースリリースまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

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