2005.03.11

カネボウ、ビタミンC、Eの50倍の美白効果を持つビタミンB混合物の働きを確認

 カネボウは、特定の組み合わせのビタミンB群混合物が、紫外線照射などによって起こる色素沈着を強力に抑制すること、その抑制メカニズムがホルモンバランスの調節によることを始めて確認したとこのほど発表した。同社研究所ではこの研究成果を3月30日に東京で開催される日本薬学会で発表する予定だ。

 同社では、高いストレスに曝されているマウスに対し、「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ニコチン酸アミド」を特定の比率で混合したビタミンB群混合物を経口投与したところ、何も投与しなかった場合に比べ、紫外線照射などによって生じる色素沈着を抑制することを確認した。この抑制効果(美白効果)はビタミンCやビタミンEの50倍強力だという。

 このビタミンB群混合体の色素沈着抑制効果についてカネボウは次のようにメカニズムを説明する。

 ストレスを受けると、脳下垂体からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が促進され、ACTHの働きにより、副腎では生体のストレス抵抗性を高める働きのあるグルココルチコイド(副腎皮質ホルモン)の合成が盛んになる。ところがACTHにはメラノサイトを増加させる作用もあるため、ストレスが高まった状態で紫外線を浴びると色素沈着が増強されてしまうことになる。

 ビタミンB群混合物の摂取は、生体のフィードバック機構によって、この色素沈着を抑制するものだ。ビタミンB群混合物はACTHと同じくグルココルチコイドを増加させる働きがある。ビタミンB群混合物の摂取によりグルココルチコイドが増加すると、生体はグルココルチコイドを減少させようとし、ACTHの分泌量を減らす。

 カネボウの研究グループは、これらの作用を次のような動物実験で実証した。過密ストレス下の有色マウスに対して紫外線を繰り返して照射し、何も投与しない場合とビタミンB群混合体を投与した場合について、メラノサイトの増加と血清中ホルモンの変化について調べた。

 その結果、何も投与しない群に比べ、ビタミンB群混合体を経口投与した群では、グルココルチコイド濃度が上昇し、ACTHが30〜50%低下、メラノサイト数増加も30〜40%抑制されることを確認できた。ビタミンB群混合体を経口投与した場合の色素沈着防止効果は「L-システイン」よりも強く、外用塗布でも有効だったという。

 カネボウのプレスリリースはこちらから入手できる。(田村嘉麿)

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