2005.03.08

【MedWaveクイズ:個人情報保護法】 「家族から病状の説明を求められたら」の回答

 「MedWaveクイズ:個人情報保護法」の回答です。第2回は「家族から病状の説明を求められたら」でした(質問はこちらから)。

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家族から病状の説明を求められたら、あなたはどうしますか

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回答】
A 「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」によると、家族に対して病状を説明する場合は、「本人の同意を得ることが望ましい」と定めています。

 ガイドラインでは、患者の病状を説明すること自体は、個人情報保護法が定める情報の利用目的に合っていると考えられるとしています。ただし、手続きとして、「あらかじめ病状の説明をする対象を本人に確認し、本人の同意を得ることが望ましい」という努力規定を盛り込んでいます。

 病状を説明する対象としては、本人から申し出が合った場合は、治療などに支障が生じない限り、「患者の世話をしている親族およびこれに準ずる者を説明の対象に加えたり、家族の特定の人に限定する」などの対応ができるとも定めています。

 ただ、質問で取り上げた事例のように、重体でも意識がはっきりしている患者の場合はこれでいいのですが、意識不明の患者や重度の痴呆性の高齢者などの場合は、本人の同意を得ずに家族らに病状を説明できるとしています。この場合はもちろん、本人の家族であることの確認は必須です。

 また、本人の意識が回復した場合は、説明した内容とだれに説明したのかなどを本人に話すことも求めています。その上で、本人から申し出があった場合には、病状を説明する家族らの対象を変更するなどの対応をとることを求めています。

 最後に、「患者の判断能力に疑義がある場合」についてですが、意識不明の患者と同じように対応することと定めています。
(まとめ;三和護、医療局編集委員)

*次回クイズは今週の木曜日に掲載する予定です。
**「MedWaveクイズ:個人情報保護法」で取り上げるべき事例がありましたら、 medwave@nikkeibp.co.jp あるいは miwa@nikkeibp.co.jp へご連絡ください。

■ 参考図書 ■
・医療機関のための個人情報保護対応マニュアル(詳しくはこちら
・50の医療事故・判例の教訓(詳しくはこちら

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