2005.03.02

【解説】医事関係訴訟の新規件数、年間1000件目前に

 医療関係の訴訟は年々増加している。最高裁判所のデータによると、2003年の新規件数は987件で年間1000件時代が目前に迫っている状況だ(図)。

 その一方で、何らかの決着がついた件数(既済)は増えており、平均審理期間も27.7月とこの10年余りで初めて30時間を切った。最高裁が進めていた「医事関係訴訟委員会」の設置などの改革が成果を生み出している証といえそうだ。医事関係訴訟委員会は、2001年7月に設置された機関で、鑑定人候補者を選定したり、各界の有識者に医事紛争事件について様々な意見を出してもらうことなどを目的としている。医学界および法曹界の有識者と一般の有識者から構成されている。

 医事関係訴訟のデータをもう少し詳しく見ていきたい。診療科目別に新規件数を見た場合、もっとも多いのは「内科」で258件だった(以下の図。複数にまたがる事件ではそれぞれの科目に計上されている)。次に多いが「外科」で214件。「産婦人科」が137件で3位になっている。2001年から2003年の3年間で見ると、「歯科」が49件から70件に急増しているのが目に付く。



 各年の総数に占める割合でみると、「内科」は25%前後で推移し、「外科」は21%に下がってきている(下図)。(三和護、医療局編集委員)


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