2005.02.09

COX2阻害薬rofecoxib服用で心筋梗塞発症リスクが24%増 11万4000人のデータで明らかに

 選択的COX2阻害薬ロフェコキシブ(商品名:Vioxx)を服用していた人は、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)を全く服用していなかった人に比べ、心筋梗塞の発症リスクが24%増加することが明らかになった。カナダMcGill大学のLinda E. Levesque氏が1999〜2002年に、いずれかのNSAIDを服用した高齢者11万3927人について実施した後ろ向きコホート研究の結果で、Annals of Internal Medicine誌2005年4月5日号への掲載に先駆け、オンライン上で公表した。なお、ロフェコキシブの製造元である米Merck社は2004年9月、心血管疾患イベントリスクを増加させる可能性があるとしてロフェコキシブの自主回収を決めている。

 被験者の平均年齢は75.2歳、平均の追跡期間は2.4年、心筋梗塞の病歴はなかった。追跡期間中、初めての心筋梗塞で入院した人は2844人、そのうち561人が死亡している。

 NSAIDの服用と心筋梗塞発症リスクについて調べたところ、発症時にロフェコキシブを服用していた人は、最低1年間NSAIDを服用していなかった人に比べ、同リスクが1.24(95%信頼区間:1.05〜1.46)倍と有意に増えることがわかった。特にロフェコキシブを1日25mgを超えて服用していた人では、同リスクは1.73(同:1.09〜2.76)倍と有意に高かった。

 一方、選択的COX2阻害薬のセレコキシブや、その他のNSAIDのナプロキセン、メロキシカムでは、リスクの増加は見られなかった。

 本論文の原題は、「The Risk for Myocardial Infarction with Cyclooxygenase-2 Inhibitors: A Population Study of Elderly Adults」。現在、全文をこちら で閲覧できる。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

■ 関連トピックス ■
◆ 2005.1.31 COX2阻害剤の使用は冠動脈疾患患者の増加を招いた

◆ 2005.2.7 「セレコキシブは心血管系イベントをプラセボの3倍以上増加させる」
米消費者団体がFDAに解析結果を提出、承認取り消しも請願



Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. エリートサラリーマンが子どもに私立医学部を勧める… 松原好之の「子どもを医学部に入れよう!」 FBシェア数:28
  2. 主訴「僕、麻疹かもしれない」 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:88
  3. 某球団の熱烈ファンを狙った医師採用戦略 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:121
  4. 「オギノ式」を生んだ荻野久作夫妻の絆 病と歴史への招待 FBシェア数:3
  5. OSA患者のCPAP使用は性生活の質を改善する JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から FBシェア数:10
  6. 探してます。自然な理由を 病院珍百景 FBシェア数:15
  7. 高齢者の結核に要注意、フレイルは治療のリスク 学会トピック◎第60回日本老年医学会学術集会 FBシェア数:39
  8. 麻疹で困っている、知りたい、気になることは? ソーシャルネットワークでAMRに挑む FBシェア数:13
  9. ムコイド型耐性肺炎球菌に新たな耐性菌が 学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 FBシェア数:20
  10. どうして今さら訪問看護!? ぐるぐる訪問看護 FBシェア数:42
医師と医学研究者におすすめの英文校正