2005.02.06

【国際脳卒中会議2005速報】 卵1日1〜2個なら脳卒中や心臓病への影響なし、ただし糖尿病の方は控えめに

 卵(鶏卵)に含まれるコレステロールは100g当たり約400mg と食品の中でも特に多い。卵1個と300gのヒレステーキがほぼ含有量になることから、生活習慣病が気になり始める中高年以降では食べるのを控える人が少なくないようだ。

 しかし、米国人1万人を平均16年間追跡した調査を基にした研究から、健康な人なら1日1〜2個の卵を食べても冠状動脈疾患や脳梗塞の発症は増えないことが分かった。2月2日のポスターセッションでUniversity of Medicine and Dentistry of New JerseyのAdnan I. Qureshi氏らが報告した。

 研究グループは、生活習慣と疾患の関連を追跡した大規模研究であるNHANES-I Epidemiologic Follow-up Studyの参加者1万3586人のうち、卵の摂食歴が明らかで心筋梗塞と脳卒中の既往歴などがない9728人を対象とした。対象者のうち、1961人が1日当たりの卵摂取量が1〜2個、7233人は1日1個以下、534人は卵を全く食べていなかった。なお、1日当たり2個以上の摂食者は対象から排除している。

 平均15.9年の追跡期間中、654件の脳卒中(うち590件が脳梗塞)と1583件の心筋梗塞が発生したが、年齢、性、人種、糖尿病、血圧、BMIなどで調整した相対リスクは、脳卒中、冠状動脈疾患のどちらについても卵の摂取量が異なる群の間に有意な差はなかった。

 ただし、糖尿病を発症していた348人についてみると、卵を1日に1〜2個摂取する群では1日1個以下の摂取群に比べた心筋梗塞の相対リスクが1.7倍(CI:1.2-2.4)と有意に高く、Qureshi氏らは今後の研究の必要性を指摘していた。脳卒中と冠状動脈疾患全体では有意差は見られなかった。(中沢真也)

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