2005.01.26

おいしく食べて血圧、コレステロールが下がるヘルシーランチの実力を確認

 昼食をバランスの良いメニューの弁当にしただけで血圧やコレステロールが下がる――こんなおいしい話を実証した研究成果が1月21日、22日に滋賀県大津市で開催された日本疫学会学術総会のポスターセッションで報告された。

 発表した生産開発科学研究所の森真理氏らの研究グループは、40〜64歳の勤労男性のボランティア64人を対象にして、通常の食事と「ヘルシー弁当」「強化ランチ」を4週間食べ続けてもらい、血液検査データなどを比較した。

 ヘルシー弁当は、食塩の量を3.3g以下と低塩にしているほか、15品目の食材を使うなど栄養のバランスを考えた献立になっている。ヘルシー弁当の内容に食物繊維(大豆イソフラボン40mg相当)を加え、魚肉(DHA700mg相当)を使ったのが強化ランチだ。

 実験開始時と終了時の検査データを比較すると、ヘルシー弁当を食べたグループでは、BMI(Body Mass Index)が25kg/m2前後から24.5kg/m2前後に、拡張期血圧が80mmHg前後から76.5mmHg前後まで下がった。食塩の摂取量も1日あたり13.7g前後だったのが11gほどにまで減少した。

 さらに強化ランチを食べたグループでは、ヘルシー弁当ではあまり変化が見られなかったLDLコレステロールの値が148mg/dl前後から138mg/dl程度にまで下がり、逆にHDLコレステロールが49mg/dl前後が53mg/dl近くにまで上昇した。

 食べ続けていくために欠かせないのがおいしさだが、実験参加者の声はまずまず良好で、ヘルシー弁当や強化ランチに好感を持ったとした参加者が69.8%と3人に2人を上回った。マイナスイメージを持ったのは7.9%と少なかったが、「味が薄い」「食事が楽しくない」「減塩はつらい」など、塩味が足りない点に不満が集中していた。

 それにしてもこんな弁当を売り出してくれれば、外食派の健康度もだいぶ改善しそうだ。どこかのコンビニチェーンで商品化してもらえないものだろうか。(田村嘉麿)

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