2005.01.12

セントケアが認知症のスクリーニングシステムを導入へ、介護予防で他社との差別化目指す

 セントケアは1月11日、今年10月をめどに同社の通所介護事業所やグループホームなどに認知症(痴呆症)のスクリーニングシステムを導入すると発表した。スクリーニングシステムは米Medical Care社が開発したもので、セントケアはシステムの導入にあたってMedical Care社とライセンス契約を締結した。認知症の早期発見に注力することにより、2006年4月の介護保険制度改正で創設予定の介護予防サービスにおいて他社との差別化を目指す考えだ。

 同システムは、1.認知症予防プログラム(高齢者個々の認知症リスクを特定し、個人に合った予防法を作成)、2.記憶スクリーニングテスト(記憶障害を判定)、3.認知症進行モニター(認知障害を定期的にモニター)、4.機能度判定ツール(認知症の度合いを16段階で判定)──などのプログラムからなる。利用者が特定のホームページにアクセスし、プログラムごとに設定された質問項目などに回答して利用する形態となっている。

 セントケアは、通所介護では早期発見による介護予防を、グループホームでは正確なアセスメントを行う目的でこのシステムを採用する。現時点で2006年4月にスタート予定の介護予防サービスのメニューとして挙げられているのは、筋力トレーニングと栄養改善プログラムのみで、認知症ケアは含まれていない。しかし同社は、認知症ケアが今後メニューに加えられることを想定し、今回のシステム導入に踏み切った。このほか、訪問介護や訪問看護の利用者が自宅でシステムを利用できるようにし、各サービスの付加価値向上を狙う。

 同社は、他の介護サービス事業者などへのシステムの販売も手がける予定。現在、Medical Care社が同システムの日本語版作成に着手しており、近く、システム利用料や販売価格を決める予定だ。

 なお、この発表を受けてセントケアの株価は急上昇し、前日の終値よりも2万6000円(10.5%増)高い27万4000円で取り引きを終了した。(豊川琢、日経ヘルスケア21

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