2005.01.11

スマトラ沖地震、津波の脅威は数百万人に及ぶ 100万人以上がホームレスに

 British Medical Journal誌1月6日のNewsによると、国際赤十字は、スマトラ沖地震の津波による死者は18万5000人まで増加する可能性があり、けが人は52万5000人、行方不明者2万人で、160万人が避難を余儀なくされており、100万人以上がホームレスになると予想している。また、大きな被害が伝えられている国以外に、バングラデシュ、マレーシア、ミャンマーや、ケニア、ソマリア、タンザニアにも被害が出ているという。

 WHOは、給水および衛生設備が損害を受け、海水の汚濁が進み、一方で避難所は満員、といった状況により、今や何百万人もの人々が感染症の危険にさらされていると発表した。コレラ、腸チフス、細菌性赤痢、A型およびE型肝炎などの水系伝染病の流行は、いつおきても不思議ではない。最強の予防手段は、安全な飲料水を確保すること。もちろん、標準的な医薬品をそろえた医療機関での診断および治療も重要だが、物流やコミュニケーションの問題が、支援を非常に困難にしている。

 今回最も大きな被害を受けたインドネシアのアチェ州とスリランカは、これまでにも、モンスーンによる洪水と民族紛争によって大きな被害を受けてきた。その爪痕が、これら地域での国際的な救援活動をさらに難しくしている。また、スリランカでは地雷が、避難民を危険にさらし、救援活動を妨げている。ユニセフによると、地雷が津波により流出し、行方がわからなくなっている。地雷原を示す看板もおし流されたり、こわれたりしているという。

 想像を絶する規模の災害に見舞われた、困難な要因を重ね持つ地域での支援活動には、周到に準備を整えた専門家集団と、それらが十分に機能できるように図る優秀なコーディネーターが必要だろう。

 原題は「Disease threatens millions in wake of tsunami」、全文がこちら
(PDFファイル)で閲覧できる。 (大西淳子、医学ジャーナリスト)

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