2004.12.20

感染性胃腸炎とA群溶レン菌咽頭炎が急増:感染症週報第49週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが12月18日に公表した2004年第49週(11月29日〜12月5日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、第49週には感染性胃腸炎の定点当たり報告数(医療機関当たりの患者数)が急増した。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も前週は微減したが本週には大きく増加した。

 感染性胃腸炎は第46週から増加の勢いが増している。本週は特に大きく増加し、第48週に比べて報告数が1.5倍以上になった。都道府県別では福岡県(17.9)、山形県(13.7)、大分県(13.6)、新潟県(13.6)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第35週以降、増加傾向にある。第48週は微減したが第49週は大きく増加した。都道府県別では山形県(3.4)、福岡県(3.1)が多い。

 水痘は第23週から第33週まで報告数が減少し続けた後、第34週から第41週頃まで横ばい状態が続き、その後、第42週頃から増加が続いている。第42〜第49週の8週間で定点当たり報告数の全国平均値は約3.5倍になった。

 咽頭結膜熱は第46週以降、増加傾向にあり、第49週も増加した。2003年の同時期に比べるとわずかに少ないが、1994〜2002年の同時期の報告数を大きく上回っている。都道府県別では北海道(1.0)、佐賀県(0.7)、山口県(0.7)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(12月9日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢7例、腸チフス1例、パラチフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症38例(うち有症者24例)。島根県(5例)、岩手県(3例)福島県(3例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病18例、デング熱1例、レジオネラ症2例、E型肝炎1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢3例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、後天性免疫不全症候群14例(AIDS1例、無症候12例、その他1例)、ジアルジア症1例、梅毒10例、急性脳炎2例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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