2004.12.14

マイコプラズマ肺炎の報告数多い、A群溶レン菌咽頭炎は微減感染症週報第48週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが12月12日に公表した2004年第48週(11月22日〜11月28日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数(医療機関当たりの患者数)が高い水準で推移しており、46〜48週は過去5年間の同時期の最高値を上回っている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は増加傾向にあるが、本週は微減した。

 マイコプラズマ肺炎は今年第2週と第25週にピークがあり、第26週以降、第38週頃まで減少傾向にあったが、その後増加に転じ、第46週と第48週には過去5年間の年間の最高値を上回った。特に第46週と第48週は過去10年の年間最高値を超えている。都道府県別では埼玉県(2.3)と福島県(1.9)が多い。

 咽頭結膜熱は第43週以降、微増しており、本週も増加した。過去10年間で最も大きな流行になった2003年の同時期に比べると少ないが、2002年以前の過去9年間の同時期の報告数を上回っている。都道府県別では北海道(0.7)、福井県(0.7)、佐賀県(0.7)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第35週以降、増加傾向にあり、第43週以降は増加のピッチが早まっているが、第48週は微減した。都道府県別では山形県(3.5)、高知県(2.9)が多い。

 感染性胃腸炎は第34週以降、横ばいから微増傾向にあったが第43週頃から増加傾向が強まり、46週からは大きく増加している。しかし、過去10年の同時期と比較すると、1994年、1996年に次いで低い。都道府県別では福井県(10.7)、富山県(10.4)、愛媛県(10.4)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(12月2日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢2例、腸チフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症36例(うち有症者22例)。福島県(9例)、島根県(5例)、愛媛県(5例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病25例、マラリア2例、レジオネラ症1例、A型肝炎1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢2例、ウイルス性肝炎1例(C型)、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、後天性免疫不全症候群9例(AIDS3例、無症候6例)、梅毒5例、急性脳炎1例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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