2004.12.13

【投稿】当直をしたくないのであれば、それは個人で解決すべき問題

 「投稿】大学病院内での名義貸しは存続し続けていた」への投稿です。「当直をしたくないのであれば、それは個人で解決すべき問題」という趣旨の投稿もありました。以下にご紹介します。

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 病院は、処方箋の発行枚数や病床数などに応じて必要な医師数を揃えなければなりません。しかし、1人の医師が多数の患者さんを診ている場合には、例え必要が無くとも、名簿上は医師数を揃えないと法律違反という事態になります。そこで、勤務実体が無くとも、大学院生などにある程度の手当てを与えて名義を借りることを「名義貸し」と称すると理解しています。大学では、大学院生を正式な常勤職員として採用していません。今回のケースはこれには当てはまらず、「名義貸し」という言葉を使うのは不適当です。

 当直手当てが出ないとか、記録上別人が当直していたりといった事があれば、それは名義貸しとは別の問題です。

 大学院生が大学で勤務したばあい、報酬を与えるべきかどうかは、現在別に論議中の問題です。今までは無給であったものを、正当に賃金を払うかどうかを検討している最中だと思います。

 実際には、大学院入学時に臨床系大学院に入ったのですから、臨床研究を行うのが本来でありましょう。しかし日本では、臨床系大学院に入ったにもかかわらず、基礎研究に明け暮れているのが実情です。

 臨床系大学院は、臨床を行いながら研究を行う場です。したがって、専門医資格を取る際にも臨床歴(研修歴)として加算できることになっています。

 大学院生が臨床勤務を行わないのであれば、基礎医学同様に専門医資格を取る際に全く優遇しなくて良いという別の議論が出てくるでしょう。

 個人的に当直をしたくないのであれば、それは個人で解決すべき問題です。

 臨床も研究もではたしかに大変ですが、好きなことをしているわけですし、無理が利くのは若いからという側面もあります。超過勤務の連続で過労死という別の問題もありますが、自分には医師として勤めるだけの体力があるかどうか、精神的にタフであるかどうかが今は試されている大事な時期です。

 臨床が大変で研究が進まないのであれば基礎医学へ進みなおしても遅くありません。単に当直のストレスに耐えられないのであれば、もう少し体力的にも精神的にもプレッシャーの少ない他科への移動も十分可能でしょう。

 確かに日本の臨床系大学院の制度は欧米とは異なり、二足のわらじを履く特異なスタイルです。しかし、臨床にも研究にも興味のある医師にとってはありがたい側面があり、良い面は残していただくよう議論していただくことを望みます。一方で、労働に対しては応分の代価があって良いと思います。これらはそう遠くないうちに解決されるものと思っております。

 匿名希望

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