2004.12.09

エイズ大流行の予兆か、HIV感染妊婦の報告数が急増、前年度の約1.5倍に

 日本エイズ学会で12月9日、わが国でのエイズ大流行の予兆を疑わせる数字が明らかになった。全国1600カ所以上の病院(産婦人科)から報告されているHIV感染妊婦の症例数が40件となり、前年度の報告数27例の約1.5倍に増えたという。防衛医科大学校産婦人科の喜多恒和氏が、シンポジウム3「HIVと妊婦をめぐる諸問題」の中で言及した。

 最近の報告によると、日本では若年層におけるHIV感染者の増加が危惧されていた。その結果として、HIV感染妊婦の報告数が増加することが予想されていた。

 全国の病院(産婦人科)から報告されるHIV感染妊婦の症例数は、この2、3年、30例前後で推移し、前年度は27例と落ち着いていた。それだけに、一挙に1.5倍の40例に増えたことは、「エイズ大流の兆しでなければいいのだが、注目すべき事態」(喜多氏)であり、確かに懸念すべき数字と言えそうだ。
(三和護)

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