2004.12.07

不可欠になる患者への情報提供、病院の評価に直結、迫る法規制

 医療機関にとって、患者への医療情報の提供がますます重要になってきている。その背景にはいくつかの理由がある。

 まず、患者に対する情報提供が病院の評価で重要な位置を占めるようになってきたことが挙げられる。最近、出版が相次いでいる「病院ランキング」本でも、「情報提供にどれだけ積極的か」を評価項目に含んでいるケースが多いのは、その一例といえる。

 次に、2005年4月から、医療機関にも個人情報保護法が適用されることがある。この法律が適用されると、患者からの求めがあれば、カルテなどの医療情報は基本的に開示が義務づけられる見込みだ。

 こうした中、先行して患者への情報提供を積極的に進めている病医院では、様々な面でメリットを享受している。例えば、まついクリニック(兵庫県明石市)では、電子カルテの内容を患者に見せながら診療し、さらにインターネット経由で患者が自宅などからカルテを見ることができるようにしている。院長の松井豊氏は、患者への情報提供のメリットについて、「患者によって『チェックされている』という意識が高まるため、医療の品質管理につながる」と話している。  このほか、治療方法の変更などをする際に、「今までの経緯を電子カルテで表示しながら説明できるので、患者の理解が深まる」(松井氏)点もメリットだという。

 医療の質を高め患者の満足度を向上させるために、情報提供は避けて通れない時代になったと言えるだろう(詳細は「日経ヘルスケア21」12月号特集記事をご参照ください)。(久保俊介、日経ヘルスケア21) 

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