2004.12.06

感染性胃腸炎とA群溶レン菌咽頭炎、5週間で定点報告数2倍に:感染症週報第47週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが12月3日に公表した2004年第47週(11月15日〜11月21日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、感染性胃腸炎やA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘などの報告数が大きく増加してきている。第42週から47週までの5週間に感染性胃腸炎の定点当たり報告数(医療機関当たりの患者数)は約1.9倍、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は約2倍、水痘は約2.6倍に増加した。

 感染性胃腸炎は過去10年の同時期と比較すると、1994年、1996年、1998年に次いで低く流行の立ち上がりは遅い方だが、例年、年末にかけて急増する傾向があるので注意する必要がある。今年は第34週以降、横ばいから微増傾向にあったが第43週頃から増加傾向が強まり、46、47週は大きく増加した。都道府県別では福井県(8.9)、熊本県(8.1)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第43週以降は増加のピッチが早まっている。都道府県別では山形県(3.5)、北海道(2.3)、富山県(2.1)が多い。

 水痘は第33週頃まで減少した後、第34週から第41週頃まで横ばいに推移し、その後増加に転じた。都道府県別では福井県(3.0)、岩手県(2.6)、宮崎県(2.5)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(11月25日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢10例、パラチフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症35例(うち有症者29例)。愛媛県(8例)、東京都(4例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病14例、日本紅斑熱1例、マラリア2例、レジオネラ症4例、E型肝炎1例(推定感染源:生のブタ肉)、レプトスピラ症1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢4例、ウイルス性肝炎3例(いずれもB型)、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、後天性免疫不全症候群7例(AIDS3例、無症候4例)、ジアルジア症1例、梅毒8例、破傷風1例、急性脳炎4例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 70歳代男性。便潜血反応陽性 日経メディクイズ●内視鏡 FBシェア数:0
  2. 定量的輸液の良書 医学書ソムリエ FBシェア数:15
  3. セクシー男優の疑問を感染症医がずばり解決 Cadetto通信 FBシェア数:847
  4. JCHO東京高輪病院で感染症内科医7人一斉退職 2017年4月から、ほぼ全科で土曜休診に FBシェア数:569
  5. オーナーが倒産寸前! 危ない物件の見分け方 その開業、本当に大丈夫ですか? FBシェア数:25
  6. 「見捨てられ感」を払拭する二人主治医制 廣橋猛の「二刀流の緩和ケア医」 FBシェア数:197
  7. 「外科をあなたに任せたい」が移籍の決め手に ルポ:50代の転職(2)◎勤務先の経営者交代により退職を決意 FBシェア数:91
  8. 百日咳、定点から全数把握へ変更、来年1月から 成人含む百日咳患者の発生動向を正確に把握 FBシェア数:95
  9. ピュアに働くほど「やりがい搾取」されるんだよ 研修医のための人生ライフ向上塾! FBシェア数:2
  10. 「点滴は30分ほどで終わります。先にお手洗いに行… 実践!医療英語「このフレーズ、英語で何と言う?」 FBシェア数:0