2004.12.03

ヒガシマル醤油、花粉症・アレルギー対策のしょう油サプリを発売 信頼度が非常に高い「二重盲検RCT」で効果を確認

 淡口(うすくち)しょう油の最大手であるヒガシマル醤油(兵庫県龍野市)は、しょう油多糖類(shoyu polysaccharides;SPS)を配合した花粉症・アレルギー対策のサプリメント「四季爽快」の販売を開始した。

 ネット販売を2004年12月1日から始め、2005年1月20日までの期間限定で無料お試しキャンペーンも実施する(http://www.higashimaru.co.jp/)。

 「四季爽快」は90粒入り、1575円。1日目安量6粒なので15日分に相当する。無料お試しキャンペーンでは、90粒入り1袋を先着7000人に届ける。

 SPSは、大豆の多糖類がカビの加水分解酵素の働きで部分分解して生成する物質。生揚(きあげ)しょう油(大豆と小麦を麹菌で発酵・熟成させたもろみから、かすを除いたもの)に、およそ1%程度含まれる。

 市販のしょう油は、生揚しょう油を火入(ひいれ)して製造するため、SPS含有率はこれより低くなる。ただし、しょう油の種類によっても含有量は異なる。

 「四季爽快」は、6粒中にSPSを600mg含む。生揚しょう油でいうと、単純換算で1日60mLのしょう油をとることに相当する。塩分を気にせず摂取するには、しょう油で摂取するより、抽出したSPSの加工品で摂取することが好ましいといえる。

 SPSが花粉症や通年性アレルギーの症状を緩和する効果は、二重盲検RCT(無作為割付比較対照試験)介入試験という非常に厳密なヒト試験などで確認されている。

 これらの成果は、学術論文を同分野の学者たちが審査して公表する「ピアレビュー」の論文として発表されているため、信頼性が高い。

 審査レベルが一定以上の論文誌のみを登録・収載している「PubMed」に登録されている論文誌『International Journal of Molecular Medicine』にも3報の論文が掲載された(印刷中の1報を含む)。

 通年性アレルギーを改善する効果は、02年10月から12月に実施した通年性アレルギー患者21人を対象にした二重盲検RCT介入試験で確認した。この成果は『Int J Mol Med.』2004 Nov;14(5):885-9.に論文が掲載された。

 花粉症を改善する効果は、04年1月から3月に実施したスギ花粉症の患者51人を対象にした二重盲検RCT介入試験で確認した。

 スギ花粉が飛散する3週間前からSPSを計8週間摂取したところ、スギ花粉飛散の1週間後からアレルギー症状(鼻水、鼻詰まり、鼻の下甲介粘膜の色調(うっ血状態))の改善を体感でき、その効果は試験終了まで持続した。

 この成果も、『Int J Mol Med.』への掲載が決まった(印刷中)。

 2度にわたるSPSのヒト介入試験は、いずれも総合健康開発研究所(東京)が実施した。

 これらヒト介入試験で効果を実証する前に実施した、SPSが抗アレルギー活性を示す実験の成果も、論文発表になった(Int J Mol Med. 2004 Nov;14(5)、:879-84.)。

 SPSの抗アレルギー活性は、まずin vitro(試験管内試験)で、ヒアルロニダーゼ阻害活性と、ラット好塩基球白血病細胞(RBL-2H3細胞)におけるヒスタミン遊離抑制効果で見いだした。次いで、in vivo(動物による試験)で、SPSの経口投与がPCA反応による耳介浮腫を抑制することをマウスで確認した。

 花粉症や通年性アレルギーの症状を改善する効果をヒト介入試験で実証した商品は、1年ほど前から数多く商品化されている。乳酸菌やポリフェノールを有効成分とする商品が多い。しかし、PubMedに収載されるピアレビューの論文誌に成果が報告されたケースはほとんどない。

 SPSを配合したヒガシマル醤油「四季爽快」は、アレルギー抑制効果のエビデンス度が高いサプリメントとして注目される。(河田孝雄、医療局編集委員)

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