2004.12.01

A群溶レン菌咽頭炎、水痘など冬季の感染症報告が増加傾向:感染症週報第46週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが11月29日に公表した2004年第46週(11月8日〜11月7日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎や感染性胃腸炎、水痘など、例年冬季に流行する感染症の報告数増加が目立ってきている。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第35週からの増加傾向が43週以降、足を速めており、第46週には定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値が1を超えた。都道府県別では山形県(2.7)、北海道(2.2)、大分県(2.2)が多い。

 水痘は第23週頃から第33週頃まで減少した後、34週から41週頃までほとんど動きがなかったが第42週以降は増加傾向にある。都道府県別では宮崎県(2.8)、青森県(2.4)、岩手県(2.4)が多い。

 感染性胃腸炎は例年に比べて立ち上がりが遅く、第46週の定点当たり報告数は同時期の過去10年の値と比較すると1998年と並んで第7位と少ない。都道府県別では福井県(9.1)、三重県(7.0)、愛媛県(6.7)、が多い。

 咽頭結膜熱は夏以降、第42週まで減少してきたが第43週からは微増傾向になっており、第46週も増加した。都道府県別では福井県(1.1)、高知県(0.5)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(11月18日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:コレラ2例、細菌性赤痢7例、腸チフス2例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症48例(うち有症者23例)。福島県(10例)、兵庫県(8例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病14例、マラリア1例、レジオネラ症2例、A型肝炎3例。
 5類感染症:アメーバ赤痢8例、ウイルス性肝炎2例(いずれもB型)、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、後天性免疫不全症候群13例(AIDS1例、無症候8例、その他4例)、ジアルジア症3例、梅毒4例、破傷風1例、急性脳炎6例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)


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