2004.11.26

セントケアとジャパンケアサービスが経営統合へ 得意分野のノウハウ提供で相乗効果狙う

 介護大手のセントケアとジャパンケアサービスは11月25日、2005年10月の経営統合を視野に入れた包括的な業務提携を行うと発表した。共同出資で持ち株会社を設立する予定。2005年の介護保険制度見直しで、介護業界を取り巻く環境が厳しくなる可能性があるため、経営統合によって介護サービスの質を維持しながら成長スピードを速める。

 両社はサービスエリアの拡大で利用者の確保を目指すほか、お互いの得意分野のノウハウを提供し合うことで相乗効果を狙う。セントケアは、訪問入浴や住宅リフォームなどのノウハウをジャパンケアサービスに提供する。一方、ジャパンケアサービスは、利用者から通報を受けて、夜間でもヘルパーが訪問するナイトケアサービスに力を入れているほか、福祉用品でオリジナル商品を開発しているため、それらのノウハウをセントケアに提供する。

 さらに、教育・研修体系を一本化してサービスの質の向上させるほか、情報システムを統合するなどして業務の効率化を図る。

 11月26日の2005年3月期中間決算発表説明会で、セントケア社長の村上美晴氏は、業務提携に踏み切った理由の一つとして、「来年の介護保険制度改革で経営環境が厳しくなることをにらんで、規模の利益を追求することも必要と考えた」と語った。

 一方、ジャパンケアサービス社長の対馬徳昭氏も、同日開かれた2005年3月期中間決算発表説明会で、業務提携について、「サービスの質にこだわるという経営コンセプトが一致した。両社で日本を代表する会社を作りたい」と話した。

 2004年3月期の売上高は両社合計で167億円。経営統合により、売り上げ規模で業界3位になる。これまでセントケアは業界4位、ジャパンケアサービスは業界7位だった。

 介護保険制度の見直しや新規参入企業の増加などに伴う経営環境の悪化を受けて、介護業界では今後、さらに再編の動きが出てくるかもしれない。
(久保俊介、日経ヘルスケア21

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