2004.11.25

女性のHIV感染者が増加、サハラ砂漠以南のアフリカでは成人感染者の60%近くに

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)が11月23日に発表した報告書「AIDS Epidemic Update 2004」によると、2004年末推計で、世界の成人のHIV感染者は3720万人に上り、そのうち女性が半数近くの1760万人に達していることが分かった。特にサハラ砂漠以南のアフリカでは、女性が成人の感染者の60%近くに上っており、女性をHIV感染から守る対策の実行が急務となっている。報告書は、12月1日の世界エイズデーを前に発表された。

 報告書によると、過去2年間でHIV感染者の数は全世界的に増え、2004年末推計で3940万人に達した。特に東アジアでは56%増となり、東欧と中央アジアが48%増で続いている。東アジアでは、増加分の50%までが中国、インドネシアおよびベトナムで確認されたもので、東欧と中央アジアでは増加分の40%が、ウクライナとロシア連邦で確認されたものだった。なお、2004年に新たに確認された感染者数は490万人で、エイズによる死者は310万人となっている。

 サハラ砂漠以南のアフリカでは、15〜24歳までのHIV感染者うち、76%もが女性だった。この点について報告書は、同地域の女性は、仕事や教育を受ける機会に乏しいばかりか、経済的には男性依存が強く、相手に避妊を求めるなどの力がないことが、感染拡大の要因の1つだと指摘している。10代の少女が年上の男性と性行為し感染してしまう場合も少なくないという。また、性的暴行なども原因に挙がっている。

 この件に関するWHOのニュースリリースは、こちらまで。(三和護)

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