2004.11.24

FDAが非小細胞肺癌の治療薬を新たに承認

 米国食品医薬品局(FDA)は11月19日、非小細胞肺癌(NSCLC)の治療薬として、Tarceva (成分名:erlotinib)を承認した。Erlotinib は、少なくとも化学療法を1回行うなど、従来の治療法を行っても進行が見られるNSCLCの肺がん患者が対象となる。なお、NSCLCは米国の肺癌の約80%を占める、最も一般的な肺がんのタイプだという。

 731人を対象に行った治験では、プラセボ群の生存期間の中央値が4.7カ月だったのに対し、erlotinib群では同値が6.7カ月に延長したとしている。

 Erlotinib は、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)に関与するチロシンキナーゼを阻害する作用があるという。先の被験者の約3分の1について、EGFR値について調べたところ、その値が高かった約55%の人では、同値が低かった人に比べ、erlotinibの生存期間に対する効用がより大きかったとしている。

 なお、肺と気管支の癌は、米国で2番目に多い癌で、また、死亡数は癌の中で最多だという。Tarcevaの製造元は、OSI Pharmaceuticals社(ニューヨーク州Melville)で、販売元はGenentech社(カリフォルニア州South San Francisco)。詳しくは、FDAのニュース・リリースhttp//www.fda.gov/bbs/topics/news/2004/NEW01139.html]まで。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

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