2004.11.22

【ピックアップ】肥満あるいはやせた人は、普通の男性より精液の濃度が低く、精子の数も少ない

 若い男性で、肥満あるいはやせた人は、普通の男性より精液の濃度が低く、精子の数も少ない−−。BMI(body mass index)と精子の質の関連を調べたデンマークの研究で、こんな事実が明らかになった。デンマーク国立病院発達生殖研究部門のNiels E. Skakkebak氏らがFertility & sterility誌の10月号で発表した。

 研究グループは、徴兵検査を受けた男性の1558人(平均年齢19歳)を対象に、それぞれのBMIと精子の質や生殖ホルモンとの関連を調べた。

 その結果、BMIが25kg/m2より高い、いわゆる肥満のグループは、精液濃度が普通の男性(BMI;20−25kg/m2)より21.6%(95%信頼区間、4.0%−39.4%)低く、精子の数は23.9%(95%信頼区間、4.7%−43.2%)少なかった。

 一方、BMIが20kg/m2より少ないグループは、普通の男性に比べ精液濃度が28.1%(95%信頼区間、8.3%−47.9%)低く、また、精子の数も36.4%(95%信頼区間、14.6%−58.3%)少なかった。

 BMIは、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出される体格指数。BMIが25以上は肥満と判定される。≧18.5〜25>は標準体重で、<18.5を低体重としている(日本肥満学会)。

 なお、BMIが高くても低くても、正常な精子の割合は減る傾向にあったが有意ではなく、運動精子の割合は、BMIの影響を受けていなかったという。精液の濃度が低い、あるいは精子の数が少ないからといって、直接、生殖能力に影響するわけではなさそうだ。

 この論文のタイトルは、「Body mass index in relation to semen quality and reproductive hormonesamong 1,558 Danish men」。現在、概要がこちらで閲覧できる。(三和護)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 認知症ではないと診断した患者が事故を起こしたら医… プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:393
  2. 免許更新の認知症診断に医療機関は対応できるか リポート◎3・12道交法改正で対象者は年間5万人 FBシェア数:94
  3. 言葉の遅れに「様子を見ましょう」では不十分 泣かせない小児診療ABC FBシェア数:121
  4. 院長の「腹心」看護師の厳しすぎる指導で退職者続出 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:4
  5. 「在宅患者への24時間対応」はやっぱり無理? 日医、かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査結果を公表 FBシェア数:45
  6. 医療過失の95%を回避する術、教えます 記者の眼 FBシェア数:93
  7. 検査キットに振り回されるインフルエンザ診断 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:574
  8. 58歳男性。口唇の皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  9. 「認知症の診断=絶望」としないために インタビュー◎これまでの生活を続けられるような自立支援を FBシェア数:59
  10. 「名門」を出てもその先は自分次第 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:176