2004.11.15

都が今冬のインフルエンザ流行を予測、A香港型が主で平均的規模に

 東京都は11月10日、今冬の都内のインフルエンザ流行予測を発表した。それによると、A香港型が主で平均的規模になるものの、例年より早い時期からの流行が予想されるという。

 都のまとめによると、本年秋の今季ワクチン株に対する都民の抗体保有率調査の結果、Aソ連型、A香港型、B型について過去14年間の平均的な値だった。しかし、平均的な抗体保有率であっても、A香港型は毎年流行していること、さらに、今夏、南半球でA香港型が流行し、日本国内でも8〜9月に複数の人からA香港型ウイルスが確認されたことから、A香港型が流行しやすいと予測した(写真;インフルエンザウイルスの電子顕微鏡による観察像、提供:東京都健康安全研究センター)。

 規模については、過去14年間の実績と今年度の抗体保有率から、都内インフルエンザ定点医療機関からの患者報告数を推計した。その数は、過去12年間で5位だったため、平均的な流行規模と予測した。

 立ち上がりについては、41〜44週(10月4日〜31日)の都内インフルエンザ定点医療機関からの報告数が95件と例年に比べ多く、このため「早い時期からの流行」と予測している。

 なお、インフルエンザの予防対策については、「予防接種の効果」と「日常的な予防」を重視。
 
 都内で10月に発生したインフルエンザウイルス株を解析した結果、A香港型で今季ワクチン株「A/ワイオミング/03/2003」の近縁株であることが判明しているため、「予防接種によるワクチンの効果が期待できる」としている。

 また、「日常的な予防」としては、うがい、手洗いの励行、湿度の保持等に努めることが大切と強調。また、「高齢者への予防接種は重症化、死亡を防ぐ点で効果ある」と言及している。(三和護)

*東京都の発表資料はこちら

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 11県で総合診療科研修プログラムの応募ゼロ 新専門医制度、初年度専攻医の一次登録を締め切る FBシェア数:170
  2. 適応のある/なしは患者の知ったことではない 尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」 FBシェア数:31
  3. 意外に怖いRSウイルス、乳児に加え高齢者も トレンド◎重症化の頻度はインフルエンザと同等 FBシェア数:7
  4. 診療報酬改定は在宅の負担軽減、遠隔診療が焦点 特集◎かかりつけ医の未来《動向編3》 FBシェア数:24
  5. 胃潰瘍後のPPIはいつまで続ける? 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:85
  6. 休みがちな職員の影響で負担増大、院長も苦慮 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:2
  7. そのまま、動かすな! 連載小説「坂の途中」 FBシェア数:9
  8. 順大が総合診療医向けのキャリア構築プログラム 大学と市中病院が連携、研究と臨床を学ぶ場を提供 FBシェア数:108
  9. 「胃癌予防目的での小児のピロリ除菌療法は推奨しな… 日本小児栄養消化器肝臓学会がガイドライン草案を公開 FBシェア数:112
  10. 負荷試験や経口免疫療法に伴う重篤な事例は9例 日本小児アレルギー学会が「重篤な食物アレルギー症状」の緊急調査 FBシェア数:5