2004.11.12

生野菜のスープ「ガスパッチョ」で尿酸値が下がる! ビタミンCやカロチノイドなどの抗酸化成分が寄与か

 トマトや玉ねぎなどの野菜を生のままミキサーで細かく砕き、オリーブオイルを加えた、スペイン特産のスープ「ガスパッチョ」を2週間飲むと尿酸値が下がる−−。そんな研究結果が、米国の栄養学雑誌「Journal of Nutrition」11月号で報告された。ビタミンCや各種のカロチノイドなど、水溶性・脂溶性の抗酸化ビタミンをたっぷり取れるためらしい。

 この研究を行ったのは、米国Tufts大学とスペイン科学研究機構(CSIC)の共同研究グループ。健康な男女12人(各6人、平均年齢22歳)に、ガスパッチョを1日500ml、朝と夜の2回に分けて2週間飲んでもらった。

 すると、飲む前と比べて血中の尿酸の量が、男性で18%、女性で8%下がった(男性のみ有意差あり)。酸化ストレスの指標となる「F2イソプロスタン」の量は、男女とも有意に少なくなった。

 ガスパッチョにはビタミンCなどの抗酸化物質がたっぷり含まれており、今回の実験では、男性で27%、女性では22%、血中のビタミンC量が有意に増えている。

 脂溶性の成分も含めた総カロチノイド量も同様に増えており、「これが尿酸量を減らす方向に働いたのでは」と研究グループはみている。

 尿酸は増えすぎると痛風発作を引き起こすため「悪玉」と考えられがちだが、実は抗酸化活性が高く、体を酸化ストレスから守る役割がある。つまり尿酸は、酸化ストレスに対し、自衛のために人体が作り出す「天然の抗酸化物質」といえる。

 ガスパッチョで尿酸値が下がるのは、カロチノイドなどの抗酸化物質が血中に増えるので、体が尿酸をあまり作らなくてもよくなるためらしい。尿酸値が気になる人は、抗酸化ビタミンをたっぷり取ってみては。

 この論文のタイトルは、「Consumption of High-Pressurized Vegetable Soup Increases Plasma Vitamin C and Decreases Oxidative Stress and Inflammatory Biomarkers in Healthy Humans」。アブストラクトは、こちらまで。
(内山郁子)

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