2004.11.11

【AHA2004速報】 地中海食はやっぱりヘルシー、わずか4週間で動脈硬化因子が軒並み減

 魚介類とたっぷりの新鮮な野菜をオリーブオイルで食べる地中海食は、心臓や血管の若さを保つ“血液サラサラ”メニューであることは間違いないようだ。地中海食を4週間にわたって摂取する介入試験で、北欧食に比べ、血小板数、Apo-B、VEGF、LDLコレステロールなどが有意に減少し、炎症性要因が減って動脈硬化を防ぐ働きがあることが明らかになった。スウェーデンのSahlgrenska University HospitalのMat Johansson氏(写真)が11月10日のポスターセッションで報告した。

 Johansson氏らは、平均年齢43歳の健康な成人22人(男性12人、女性10人)に対し、スウェーデン食と地中海食をウォッシュアウト期間を置いて4週間ずつ摂取させるクロスオーバー試験を実施した。期間中、すべての食事は研究グループが調理し、提供した。

 その結果、北欧食摂食後には135(mg/dL)だったLDLコレステロールが地中海食摂取後には104と大幅に減少したほか、トリグリセリドが106(mg/dL)から88に、血小板数が22万7000(個/μL)から19万3000、Apo-Bは103(mg/dL)から86へと、いずれも有意に低下、“血液サラサラ度”が向上した。有意差は見られなかったが、白血球数とVEGFも減少した。

 こうした結果についてJohansson氏は、「地中海食を摂ることで血小板数や白血球数などが低下し、炎症性が抑制される。これにより、血管内皮細胞の損傷が減り、血管再生因子であるVEGFの血中濃度が下がったのでないか」と推定していた。

 小規模な非ランダム化の結果ではあるが、わずか4週間で低リスク群の動脈硬化要因が劇的に減少し、一般的な西欧食の問題点と地中海食の威力を同時に見せつける結果が得られたことは興味深い。(中沢真也)

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