2004.11.05

FDG−PETによるがん検診、日本核医学会がガイドライン承認

 急速に普及しているPET(陽電子放出断層撮影装置)を利用したがん検診のガイドラインが、11月3日の日本核医学会の理事会で承認された。12月中にもホームページなどで公表される。

 このガイドラインは、放射性同位元素を合成したブドウ糖(FDG)を体内に注射してPETで撮影、がん細胞がブドウ糖を取り込み易い性質を利用して早期がんを発見するための検診の実施方法を定めたもの。日本核医学会と臨床PET推進会議が作成した。

 PETによるがん検診の有効性が科学的に証明されていない現状を踏まえ、検査水準を維持してその健全な発展を推進し、さらにその有効性を証明する目的で作られたものだ。

 内容は検査対象やインフォームド・コンセント、検診の受診間隔、整備すべき機器・設備、必要な検査項目や読影医の基準、発見される代表的な腫瘍とその対策など多岐にわたっている。読影には日本核医学会認定のPET核医学認定医が常勤で1人以上在籍することを求め、さらにダブルチェックを勧めている。また、11種類の悪性腫瘍ごとにPET検査の長所や限界を示し、組み合わせるべき検査などを挙げている。

 ガイドラインの作成にあたっては、主にがん検診にPETを利用している国内3施設のノウハウが元になっている。またこれは2004年の時点で全国のFDG−PET検診機関が準拠すべき指針という位置付けで、今後知見の蓄積に応じ修正され得るとしている。(井上俊明、医療局編集委員)

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