2004.11.04

【ピックアップ】 高血圧治療中で毎日血圧を測定している「治療熱心な人」は約3割

 高血圧内服治療中で家庭血圧計を持っている人は9割近くに上るが、毎日血圧を測定している人は31.1%だったことが明らかになった。外来患者の家庭血圧と外来血圧の実態を調べた調査研究で分かったもので、社会保険滋賀病院の大道信之氏らが10月の日本高血圧学会で報告した。

 大道氏らは、2003年3月から5月までの3カ月間に同病院の外来を受診した高血圧病名のある220人(男性129人、女性91人)を対象に調査を行った。

 調査では、外来患者へのアンケート調査、家庭血圧を測定していた人の記録手帳の調査、カルテの記載調査などを実施した。

 その結果、家庭血圧計を持っていると回答した人は、196人(89.1%)、持っていないと回答した人は24人(10.9%)だった。高血圧患者が推定3500万人、家庭血圧計は3000万台と推測されており、1人当たり1台を前提とすると普及率は86%と計算される。社会保険滋賀病院の場合は、この推計値より高く、患者の意識は通常より高いといえる。

 家庭血圧計の種類では、上腕による血圧計が151人(77.0%)、手首計42人(21.4%)、指計3人(1.5%)だった。

 家庭血圧での測定回数を尋ねた結果は、「毎日」が69人(31.3%)、「週に4、5回」が9人(4.1%)、「週に2、3回」が41人(18.6%)、「週に1回」が38人(17.3%)、「その他・無」が63人(28.6%)だった(n=220)。
 
 これらの結果から研究グループは、「高血圧内服治療中で毎日血圧を測定している治療熱心な人は現在約3割」と結論付けた。日本高血圧学会指針では「毎日」を推奨しており、医療現場ではこの数字を如何にして上げていくかが課題の一つとなるだろう。

 なお、研究グループは家庭血圧計と外来血圧計の差も調べいるが、5mmHg以内が47.1%という結果が得られている(n=85)。5〜10mmHg以内が28.2%、10〜15mmHg以内が12.9%、15〜20mmHg以内が7.1%、20mmHg以上が4.7%となっており、精度のチェックも欠かせない。(三和護)

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