2004.11.02

欧州連合、タバコのパッケージに掲載するショッキングな写真を公表

 British Medical Journal誌10月30日号によると、欧州連合加盟国で販売されるタバコのパッケージに、背筋が寒なるような写真が大きく掲載される日が近づいた。死体、ガン性の腫瘍、ぼろぼろの歯、病気の臓器などの写真は、一般市民、特に若者たちに喫煙の恐ろしさを教えるために選出された(写真はその一例)。

 EUの欧州委員会は10月22日、まさに英断と言うべき42枚の刺激的な写真を公表した。EU加盟国の政府は、それらを、「タバコは寿命を縮める」「喫煙は致命的な肺ガンを引き起こす」といった既存の警告文と共に、タバコのパッケージに掲載するよう製造会社に命じることができる。

 EUの公衆衛生委員会の委員であるDavid Byrne氏は、記者会見で写真を提示しながら「タバコの害に無頓着な人々にはショックを与える必要がある。タバコ業界が販売促進をめざして植え付けようとする、魅力や洗練といったイメージとは裏腹に、喫煙の素顔は、病気、死、そして恐怖だ」と述べた。

 喫煙者と喫煙予備軍にショックを与える写真の使用は、カナダで2001年に始まり、成果を上げている。その後、タイ、ブラジル、シンガポールが追従した。また、アイルランドとベルギーも、来年には写真入りパッケージを採用する予定だ。英国政府も採用を検討しているという。

 42枚の写真は、こちらで一覧できる。

 原題は「Commission unveils shocking pictures for cigarette packs」、全文がこちらで閲覧できる。(大西淳子、医学ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師はスペシャリストの前にゼネラリストたれ 記者の眼 FBシェア数:324
  2. 厚労相が学会で明かした抗菌薬削減の奥の手 記者の眼 FBシェア数:1071
  3. 映画を通じて麻酔科医の仕事をより理解してほしい 医療マンガ・ドラマの裏話を教えます! FBシェア数:26
  4. 「とりあえずバンコマイシン」を見直そう リポート◎MRSA感染症ガイドライン2017の改訂ポイント FBシェア数:448
  5. カンピロバクター感染で気付いた思わぬ異常 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:62
  6. 医療事故調査・支援センターには利益相反が生じてい… 全国医学部長病院長会議「大学病院の医療事故対策委員会」委員長・有賀徹氏に聞く FBシェア数:36
  7. 新薬の「14日間ルール」見直し求める トレンド(DIオンライン) FBシェア数:82
  8. 予算は30万円。ふるさと納税をやってみよう Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:81
  9. BPSDには非薬物療法が最良の選択肢なのか? プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:88
  10. どうなってるの? 扁桃摘出の適応 Dr.ヨコバンの「ホンマでっか症例帳」 FBシェア数:94