2004.10.25

個人輸入の経口妊娠中絶薬、「個人で使用することは危険、やめて」

 国内では承認されていない経口妊娠中絶薬について、厚生労働省は10月25日、「個人で使用することは危険なので、やめてください」と異例の警告を発した。今回個人輸入を制限し注意喚起の対象となった経口妊娠中絶薬は、ミフェジン(Mifegyne、EUでの販売名)、ミフェプレックス(Mifeprex、米国での販売名)、息隠(米非司酉同片、中国での販売名)。一般名はミフェプリストン(Mifepristone) 。開発時の名称である「RU486」と呼称されることもある。

 厚労省によると、これらの薬は、手術が必要となる出血を起こすことが知られており、欧米でも医師の処方と経過観察が必要とされる医薬品である。そのため、安易な個人輸入で使用されることによって健康被害が発生する懸念がある。

 このため、医療機関を受診しないで個人で使用することの危険性を厚生労働省のホームページや報道機関を通じて呼びかけるとともに、個人で輸入して安易に使用されないよう、厚生労働省のホームページにQ&Aを掲載して注意を広く呼びかけるとともに、健康被害の実態を把握し注意喚起の対応を進めるため日本医師会などの関係団体あてに協力を依頼した。

 また、個人輸入代行業者のインターネット上の広告等について、監視指導を徹底するほか、インターネットで広告を行っている個人輸入代行業者やプロバイダに対して警告メールを送付し監視指導の強化を図った。

 個人輸入に対しては、経口妊娠中絶薬については、これまでは少量であれば厚生労働省での手続きが無くても個人で輸入できていたが、これを改め、原則として、医師の処方に基づくことが地方厚生局で確認できた場合に限って輸入が可能となるよう、個人輸入を制限することにした。 (三和護)

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