2004.10.22

リウマチ系疾患のはずが実はビタミンD不足?:リウマチ科受診患者の6割が低ビタミンD状態、米国の調査で判明

 リウマチ系疾患と診断され、リウマチ科で治療を受けていた患者さんが実はビタミンD不足による症状だった−−こんなケースが意外に多いかもしれない。米国でリウマチ科受診患者の血清ビタミンD濃度を調べたところ、58.3%の患者が低ビタミンD症を呈していた。これは、ほぼ同じ平均年齢の閉経女性における低ビタミンD症者の比率29.3%の2倍近い。米Johns Hopkins大学のUzma Haque氏(写真)が10月19日のポスターセッションB「疫学1」で提示した。

 Haque氏らの研究グループは、2003年12月から2004年1月にかけてJohns Hopkinsリウマチクリニックを受診した48人の血清ビタミンD濃度を測定した。その結果、58.3%が血清ビタミンD濃度が20ng/mL以下の低ビタミンD症、25%は10ng/mL以下のビタミンD欠乏症と判明した。患者の平均年齢は58.8歳、89.6%が女性である。平均値は20.4ng/mL(7−42g/mL)で、性別、年齢、診断病名との関連性は見られなかった。

 これは、閉経女性におけるビタミンDの充足状況などについて調べたMORE研究のサブスタディで提示された米国女性(平均年齢67.1歳)における低ビタミンD症者(しきい値は本研究とほぼ同じ約20ng/mL以下)の比率である29.3%の2倍近い。

 本研究の対象患者の診断病名は、関節リウマチが17.4%と最も多く、炎症性多発性関節炎が同値の17.4%、次いで慢性筋骨格痛15.2%、リウマチ性多発性筋痛15.2%、その他34.8%だった。

 Haque氏は、「低ビタミンD血症やビタミンD欠乏症の症状は十分に認知されているとは言えず、リウマチ系疾患の非特異的症状とみなされている可能性がある。慢性の骨痛や筋肉痛を訴えている患者に対しては、血清ビタミンD濃度などを評価するべきだ」と指摘していた。(中沢真也)


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