2004.10.19

アダリムマブの治療有効性が初めて長期で確認

 抗TNFα抗体であるアダリムマブの治療有効性が、初めて長期で確認された。メトトレキサートと併用で治療を開始後、6カ月時点で確認された臨床効果は、4年間に渡り持続したという。10月18日のポスターセッションで、米国Denver Arthritis ClinicのMichael H. Schiff氏が発表した。

 これは、アダリムマブの4つの治験終了後、治験の被験者について追跡し、治療効果を分析したもの。試験開始時の被験者数は846人、うちアダリムマブの投与期間が2年以上だったのは81%、3年以上が49%、4年以上が12%だった。211人が試験の途中で離脱し、その理由は53人が治療効果が得られない、75人が副作用、残りはその他の理由だった。

 関節リウマチの活動性を示す臨床的指標であるDAS (Disease Activity Score) 28の治療開始前から比べた改善率は、6カ月時点で39%、12カ月で44%、その後安定したまま推移し、48カ月では50%だった。日常生活動作(ADL)スケールのHAQ(Health Assessment Questionnaire)については、同改善率は6カ月が45%、48カ月が50%だった。疼痛関節数(TJC)と膨張関節数(SJC)は、6カ月がそれぞれ64%と58%で、48カ月は78%と61%だった。

 治療開始後48カ月を経過した人について注目すると、48カ月時点でのDAS28の中央値は2.7で、2.6未満だった人は49%に上った。HAQの中央値は0.5、TJCとSJCはそれぞれ2と3だった。

 なお、重篤な副作用の発生頻度は患者・年当たり0.01回、重篤な感染症は同0.03回、悪性腫瘍は同0.03回だった。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

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