2004.10.19

COX2導入後5年でNSAID市場に占めるシェアが44%に、NSAID市場全体も168%に拡大

 選択的COX2阻害薬の第1号であるセレコキシブ(商品名:セレブレックス)が1999年に発売され、5年間でCOX2阻害薬のNSAID市場に占める割合は処方箋数にして44%に達したことが明らかになった。COX2阻害薬の参入によって、NSAID市場全体もまた、処方箋数にして67.7%増大したという。米Pittsburgh大学のNicole T. Ansani氏が、10月18日のポスターセッションで発表した。

 Ansani氏らは、全米3万6000の薬局で処方される処方薬に関する情報を集める民間企業、Scott-Levine Source Prescription Audit社のデータを元に分析した。これによると、セレコキシブが発売された1999年には、COX2阻害薬のNSAID全体に占める割合は処方箋数にして22%、2000年には40%に伸びたという。またNSAID市場全体も、99年から2000年にかけて、1年間で48.3%も拡大した。

 またCOX2阻害薬の処方箋数は2001年に頂点に達し、その翌年にCOX2阻害薬の第3号であるバルデコキシブが発売されたにもかかわらず、その後は年間1〜1.5%の割合で減少してきている。

 一方、COX2ではないNSAIDのイブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナクの処方箋数の合計は、1998年から1999年にかけて28.2%減少したものの、その後は安定しているという。

 Ansani氏は、NSAID市場自体が拡大した点について、「COX2の登場でパブリシティの効果もあり、それまでNSAIDを服用していなかった人に対して、医師が新たに処方する場面が増えたのではないか」と推測している。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 向精神薬になったデパス、処方はどうする? トレンド◎ベンゾジアゼピン系薬の安易な処方に警鐘 FBシェア数:1279
  2. 男性医師は何歳で結婚すべきか、ゆるく考えた 独身外科医のこじらせ恋愛論 FBシェア数:178
  3. JTに異例の反論を出した国がんが抱く危機感 Cadetto通信 FBシェア数:121
  4. 開業4年目の私が医院経営の勉強会を作ったわけ 診療所マネジメント実践記 FBシェア数:45
  5. インフルエンザの早い流行で浮かぶ5つの懸念 リポート◎AH3先行、低年齢でAH1pdmも、外来での重症化… FBシェア数:232
  6. 国主導で『抗菌薬適正使用の手引き』作成へ 政府の薬剤耐性対策アクションプランが始動 FBシェア数:19
  7. 真面目ちゃんが燃え尽きるとき 研修医のための人生ライフ向上塾! FBシェア数:0
  8. 味方ゼロ? 誰にも言えない病院経営の修羅場 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:193
  9. 医師にも多い? 過敏性腸症候群(IBS)型便秘 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:344
  10. 輸液の入門書 医学書ソムリエ FBシェア数:0