2004.10.07

米国今シーズンのインフルエンザ・ワクチン供給量が半減、Chiron社英国工場の製造停止処分のため

 米国疾病対策センター(CDC)は10月5日、Chiron社(カリフォルニア州Emeryville)の英国Liverpool工場が、英国規制当局であるMHRA (Medicines and Healthcare products Regulatory Agency )からインフルエンザ・ワクチンの3カ月製造停止処分を受けたことで、今シーズンの米国内インフルエンザ・ワクチン供給量が約半減することを明らかにした。Chiron社はLiverpool工場で、米国に供給予定だった同社のインフルエンザ・ワクチン「Fluvirin」約4600〜4800万用量を製造する予定だった。

 英国MHRAによると、Chiron社Liverpool工場は、MHRAの定めた製造基準「Good Manufacturing Practice」に沿っておらず、製品への微生物汚染の可能性が生じたため、5日、製造停止処分を受けたとしている。

 米国厚生省(HHS)は、昨シーズンのインフルエンザ・ワクチン需要量が8700万用量だったことを受けて、今シーズン、Aventis Pasteur社(ペンシルベニア州Swiftwater)が製造する約5400万用量と併せ、全体で約1億用量の供給を予定していた。HHSでは、今シーズンのインフルエンザ・ワクチン供給量は深刻な問題を抱えることになるとし、ワクチン接種を、65歳以上の高齢者や生後6〜23カ月の乳児といった、ハイリスク・グループに対して優先的に行うよう医師らによびかけている。

 HHSはまた、Aventis社での増産など、インフルエンザ・ワクチンの供給量を増やす可能性を探り始めたとしている。

 詳しくは、CDCのニュース・リリースや、Chiron社のニュース・リリースまで。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 認知症ではないと診断した患者が事故を起こしたら医… プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:393
  2. 免許更新の認知症診断に医療機関は対応できるか リポート◎3・12道交法改正で対象者は年間5万人 FBシェア数:94
  3. 言葉の遅れに「様子を見ましょう」では不十分 泣かせない小児診療ABC FBシェア数:121
  4. 院長の「腹心」看護師の厳しすぎる指導で退職者続出 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:4
  5. 「在宅患者への24時間対応」はやっぱり無理? 日医、かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査結果を公表 FBシェア数:45
  6. 医療過失の95%を回避する術、教えます 記者の眼 FBシェア数:93
  7. 検査キットに振り回されるインフルエンザ診断 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:574
  8. 58歳男性。口唇の皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  9. 「認知症の診断=絶望」としないために インタビュー◎これまでの生活を続けられるような自立支援を FBシェア数:59
  10. 「名門」を出てもその先は自分次第 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:176