2004.10.06

重度要介護者の自立助けるロボット、セコムが来年度発売へ

 セコムは10月5日、寝たきりの要介護者などが自力でベッドから移動するための自立支援ロボット、「セコムリフト」の試作機(写真)が完成したと発表した。2005年度早々の商品化・発売を予定している。ロボットは2本の支柱の間にレールをわたし、そこからベルトを吊り下げて身体に装着する衣服型の吊り具と結び、リモコン操作で要介護者を持ち上げて運搬する仕組み。ベッドから車イスやポータブルトイレへの移動に利用できる。体重120kgの人まで吊り上げることが可能。6畳程度の広さがあれば、組み上げたリフトを置くだけで済み、特に住居の改造は要しない。

 移動の際に自動的に要介護者の姿勢を調節する機能を持ったり、4カ所で固定する吊り具とベルトのうち1カ所でもかけ忘れたら作動しないなど、快適性・安全性にも配慮している。

 セコムでは介護保険の福祉用具レンタルの対象商品として、月に3万円(自己負担3000円)程度で貸し出すことを計画している。購入の場合は、100万円弱の価格とする予定。初年度には数百台の納入を目標としている。

 セコムは、既に「マイスプーン」という要介護者が食事を取るのを支援するロボットを発売しており、今回の「セコムリフト」は医療・福祉分野のロボットとしては第2弾となる。そのほか、同社は現金護送ロボットや屋外巡回監視ロボットも開発している。
(井上俊明、医療局編集委員)

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