2004.10.06

ニチイ学館、同社第1号の多機能サービス拠点を北九州市にオープン

 (株)ニチイ学館(東京都千代田区)は10月2日、同社初の多機能サービス拠点を北九州市門司区に開設した。2006年4月の介護保険制度改正で創設される予定の小規模・多機能型サービスや予防給付システムを念頭に置き、通所介護や訪問介護などの事業所を併設して利用者をトータルにケアするほか、介護予防サービスも実施できる体制を整備した。2005年4月からは一時宿泊サービスも提供していく予定だ。

 拠点の名称は「アイリスケアセンター早鞆(はやとも)」。定員40人の通所介護サービスを軸に、訪問介護、居宅介護支援、福祉用具貸与サービスも実施していく。通所介護事業所のデイルームは筋力向上トレーニングを提供するために、通常よりも広い約600平方メートルを確保して3種類のトレーニング機器を導入した。将来的には、健康運動指導士や理学療法士といった資格者を配置し、利用者ごとにきめ細かいリハビリテーション計画を作成できる体制も整えていく考えだ。このほか、菜園スペースを設けるなどして、自宅に閉じこもりがちな要介護者の通所を促す工夫も凝らした。

 2005年4月から実施する予定の一時宿泊サービスは、通所介護事業所の静養室や和室などにベッドを置いて提供していく。利用者の全額自己負担による1泊の利用を基本とする。定員は5〜10人程度とし、利用料は7000〜9000円程度とする予定。

 同社は今後、全国を対象にこのような多機能サービス拠点の整備を急ぐ。2007年3月末までに100カ所の新設拠点をオープンするほか、既存の100カ所の通所介護事業所を改装して多機能サービス拠点に切り替えていく。また、小規模の有料老人ホームも都市部で60施設を開設していく計画だ。同社は、多機能サービス拠点は2007年度に黒字化し、有老ホームに関しては各施設とも開設から2年目には稼働率が90%近くに達すると見込んでいる。
(豊川琢、日経ヘルスケア21

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