2004.10.06

咽頭結膜熱は9週連続で減少、A群溶レン菌咽頭炎、感染性胃腸炎は微増:感染症週報第38週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが10月1日に公表した2004年第38週(9月13日〜9月19日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱の定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は第30週以降、9週連続で減少し続けている。36週からは3週連続して2003年の同時期の値を下回っている。2003年には夏以降、報告数が減少した後、第43週から年末にかけて患者数が急増し、過去にない流行パターンを描いた。ウイルスの変異が原因とする見解もあり、今年の動向が注目される。都道府県別では福井県(1.6)、高知県(0.8)、熊本県(0.8)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第33週まで減少し続けた後、第35週から4週連続で増加した。定点当たり報告数の全国平均値は同時期の過去10年の最高値を上回り続けている。都道府県別では富山県(1.6)、大分県(1.6)、鳥取県(1.5)が多い。

 感染性胃腸炎は第12週から減少した後、第34週からは微増している。都道府県別では福井県(6.8)、三重県(4.9)、鳥取県(4.7)、島根県(4.7)が多い。

 咽頭結膜熱の定点当たり報告数(の全国平均値は本週も減少した。2週連続して2003年の同時期の値を下回っている。都道府県別では福井県(2.0)、高知県(1.1)、宮崎県(1.0)が多い。

 腸管出血性大腸菌感染症は第36週から減少しており、第38週には96例と100例を切った。都道府県別では鳥取県が22例と多い。これは韓国への修学旅行に関連した感染だという。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(9月16日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:コレラ4例、細菌性赤痢14例、パラチフス5例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症96例(うち有症者69例)。
 4類感染症:コクシジオイデス症1例、日本紅斑熱5例、マラリア3例、レジオネラ症1例、E型肝炎1例、A型肝炎3例。レプトスピラ症1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢7例、ウイルス性肝炎4例(いずれもB型)、クリプトスポリジウム症2例(いずれも千葉県)、クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性)、後天性免疫不全症候群15例(AIDS5例、無症候10例)、ジアルジア症3例、梅毒5例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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