2004.10.01

A群溶レン菌咽頭炎、感染性胃腸炎が増加傾向に:感染症週報第37週から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月27日に公表した2004年第37週(9月6日〜9月12日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第23週から第33週まで減少し続けていたが、第35週からは増加に転じている。感染性胃腸炎も第12週頃から第33週まで減少傾向にあったが、第34週からは微増傾向にある。一方で、今年7月頃まで過去にない大きな流行になった咽頭結膜熱は第30週以降、順調に減少し続けている。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数の全国平均値は、第35週から3週連続で増加している。定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は同時期の過去10年の最高値を上回っている。都道府県別では富山県(1.6)、福島県(1.4)、鳥取県(1.4)が多い。

 感染性胃腸炎は第12週から減少傾向にあったが、第34週からは増加している。例年では第30週頃から増加に転じ、43、44週から急増する傾向がある。都道府県別では大分県(5.5)、福井県(5.4)、宮崎県(5.2)が多い。

 咽頭結膜熱の定点当たり報告数(の全国平均値は本週も減少した。2週連続して2003年の同時期の値を下回っている。都道府県別では福井県(2.0)、高知県(1.1)、宮崎県(1.0)が多い。

第29週頃から200例以上の報告が続いた腸管出血性大腸菌感染症は第36週から減少している。第37週は104例だった。都道府県では福岡県(12例)、岩手県(10例)が多かった。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(9月16日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:コレラ3例、細菌性赤痢26例、腸チフス2例、パラチフス2例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症104例(うち有症者60例)。
 4類感染症:デング熱4例、日本紅斑熱2例、マラリア2例、レジオネラ症1例、A型肝炎2例。レプトスピラ症1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢8例、ウイルス性肝炎3例(B型2例、C型1例)、クリプトスポリジウム症41例(千葉県33例、埼玉県8例)、クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性)、後天性免疫不全症候群10例(AIDS5例、無症候5例)、ジアルジア症1例、髄膜炎菌性髄膜炎1例、梅毒8例、破傷風1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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