2004.10.01

日本看護協会、緊急安全情報「小児の気管切開カニューレの抜去事故を防ぐ」を掲載

 日本看護協会はこのほど、ホームページ医療・看護安全情報に「小児の気管切開カニューレの抜去事故を防ぐ」を追加した。長期入院の幼児で、期間切開カニューレの抜去事故報告があったことを受けたもので、たとえば「カニューレの安全な固定」では、カニューレを固定するひもは、1.指が1本入る程度に調節し、固結び固定する、2.勤務開始時および処置前後に手で触ってゆるみがないか確認する、3.固定を強化する補助用具の併用を工夫する−−などの対策を求めている。

 子どもの成長・発達は目覚しく、たとえ入院中であっても思わぬ危険行動をとる場合があることから、「危険行動の観察と成長・発達の適切な評価」の項目を明確化し、1.日ごろからカニューレへの興味や気管切開孔の掻痒感などによるカニューレを触る動作の有無を把握しその原因を取り除く、2.小児は日々成長・発達している。家族や医師、各シフトでの情報を収集し、1日から数日の間隔で多面的に発達レベルを評価する、3.病棟移動や部屋の移動、担当看護師の変更などの環境の変化は、子どもにストレスを与え危険行動につながりやすいのでその対策を立てる−−などの対策を明示した。

 また、抜去時の対応として、「小児の特徴として気管切開術早期の創部が安定しない時期にカニューレが抜去されると気管切開孔は即座に閉塞され窒息状態になる危険性がある」とし、1.緊急時の必要物品(同サイズのカニューレと1サイズ小さいサイズのカニューレ、キシロカインゼリー)をベッドサイドに常備する、2.カニューレのサイズ、吸引カテーテルサイズを明記したものを必要物品と一緒にしておく、3.緊急時の連絡体制と役割を明確にしてトレーニングしておく−−などの対策を示した。(三和護)

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