2004.09.21

日経メディカル9月号記事に読者から疑問の声 「糖尿病の新規発症」解析は事前に計画していた−−VALUE研究者がLancet誌で回答

 日経メディカル9月号トレンドビュー「問われる『VALUE』の価値―大規模臨床試験の結果が混乱するワケ―」(p30〜31)で、「事前エンドポイントとして設定されていなかった『糖尿病の新規発症』がエンドポイントとして記述されている」点や「狭心症など事前のエンドポイントの一部は、結果の論文では『副作用』として扱われている」などの点を「ルール違反」とし、「“操作”が原著論文の段階で行われた」との記述に対して、「ルール違反と言えないのではないか」との疑問の声や、「原著論文で“操作”が行われた」とした記述の根拠を問う声が読者から寄せられている。

 このうち「ルール違反」と表現した、「事前エンドポイントとして設定されていなかった『糖尿病の新規発症』がなぜかエンドポイントの一つとして記述されている」点については、今年6月に原著論文を掲載したLancet誌の9月11日のCorrespondenceに、VALUE研究のリーダーであり原著論文の著者でもあるStevo Julius氏とMichael A. Weber氏が連名で以下のように回答している。

 「糖尿病の新規発症を解析指標とすることは、研究が終了するより前に決定した。その点については、2002年9月に発行した公式なVALUEニューズレターで、各国のVALUE参加医師全員に知らされていた」。

 Lancet誌に掲載された一連の質疑応答のタイトルは、「VALUE:analysis of results」。現在、全文をこちらで閲読できる(要登録、無料)。

■ お詫び ■
 日経メディカル9月号のVALUEに関する記事については、不十分な取材に基づいて「糖尿病の新規発症」の扱いに対して「ルール違反」としたり、「狭心症など事前のエンドポイントの一部は、結果の論文では『副作用』として扱われている」などの点を「原著論文を“操作”した」などと、不適切な表現が一部認められました。この結果、読者ならびに関係者に混乱をもたらし、ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

 日経メディカルでは、記事で指摘された疑問点について引き続き追加取材を行い、同誌10月号で改めて正確な情報を提供する予定です。また高血圧診療における薬剤選択などの問題についても、第27回日本高血圧学会などの取材をもとに、随時、情報提供していきます(日経メディカル編集)。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 内科系診療科をたらい回しにされ、最終的には… 医学と看護の交差点でケアを考える FBシェア数:30
  2. 白衣にネクタイ、する? しない? 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:40
  3. 今冬はインフルエンザワクチンには頼れません! 特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《1》 FBシェア数:12
  4. TIAを見逃し後遺症 循環器科医の過失を認定 判例に学ぶ 医療トラブル回避術 FBシェア数:23
  5. 内科専攻医数、過去3年平均から21%も減少 人口10万人当たり最多は東京都の3.83人、最少は高知県の0.70人 FBシェア数:65
  6. 採血の上達に必要なモノとは!? 病院珍百景 FBシェア数:11
  7. 家畜に大量に使われるコリスチン、その対策は? 記者の眼 FBシェア数:44
  8. 2018年度診療報酬改定に向けた基本方針案 シリーズ◎2018診療・介護報酬同時改定 FBシェア数:72
  9. 叱られた時のヘコみ度 病院珍百景 FBシェア数:21
  10. インフルエンザ迅速検査は必須? 医師1000人に聞きました FBシェア数:1