2004.09.09

日本光電、医療機関向け非観血式血圧計のノイズ低減技術を開発

 日本光電は9月8日、東北大学との共同研究で、病院などで利用されている非観血式血圧計の減圧時に発生する圧力ノイズを減らす新技術を開発したと発表した。

 病院などで用いられている血圧測定では、腕に圧迫帯(カフ)を巻いて測定する非観血式自動血圧測定装置が広く用いられている。このタイプの血圧計ではいったん収縮期血圧以上に上げたカフ圧を段階的に減圧(ステップ減圧)し、各圧力段階ごとに圧力センサーで脈圧を検出する。

 ところが、ステップ減圧を行うと、断熱膨張によってカフ内の温度が急激に下がり、その後、体熱や周囲熱によって温度が回復(上昇)し、それに伴ってカフ内の圧力が再び高まる。この圧力変化が測定対象の脈波とよく似ており、特に小児や血圧低下をきたした患者の測定に悪影響を及ぼしていた。

 日本光電研究開発本部フロンティアオフィスと東北大学流体化学研究所教授の早瀬敏幸氏らの研究グループは、ステップ減圧時の温度変化を抑制することで圧力のゆらぎを10分の1以下にすることに成功したもの。特許申請の関係で技術の詳細は今のところ明らかにしていない。

 同社では、製造上の課題を解決し、できるだけ早い時期に製品化に漕ぎ着けたい構え。発売時期は未定だが、「製品化には数年は要しない」見通しだ。(中沢真也)

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