2004.08.31

全身の癌を一度に検出できる高感度腫瘍マーカーが開発中、PETとの併用で効率的な癌検診が可能に

 全身の18種類の癌が一度の血液検査で検出できる、「HAAH」という酵素を用いた試薬キットが日本で開発中だ。従来の癌診断マーカーは1つの臓器の癌しか検出できないが、HAAHを利用すれば、場所は特定できないがほぼ全身の癌の有無を一度にチェックできる。

 この腫瘍マーカー検査は、米国のパナセアファーマシューティカルズ社とのライセンス契約により、(株)エスアールエル(SRL)などが開発を進めているもので、「2007年には体外診断用医薬品としての認可を受けて、広く販売を開始したい」(SRL)意向だ。

 癌の早期発見の切り札として、日本でもPET検診が普及し始めているが、多くの場合は保険適用とならず検査に要する受診者の費用負担は大きい。PET検診を手がける宇都宮セントラルクリニック(栃木県宇都宮市)院長の佐藤俊彦氏は、「HAAHのように全身の癌が一度でスクリーニングできる高感度の腫瘍マーカーが実用化されれば、異常者のみをPET検診に回して癌の部位を特定すればよく、より効率的な癌検診システムが可能となる」と話している(日経ヘルスケア21の9月号のコラム「ヘルスケアリーダー」は佐藤氏についてです。こちらもご覧ください)。
(友吉由紀子、日経ヘルスケア21

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. ドタバタの延期から1年、新制度はどうなった? シリーズ◎どうなる新専門医制度 FBシェア数:45
  2. 総合診療の研修プログラム、いまだ定まらず シリーズ◎どうなる新専門医制度 FBシェア数:49
  3. 死亡診断「肺炎」の7割が直接の死因は衰弱や老衰 学会トピック◎第57回日本呼吸器学会学術講演会 FBシェア数:119
  4. 「20年目に給与1500万円」が目安? Cadetto Special●医者の値段 2017 FBシェア数:0
  5. 高齢者肺炎の嚥下機能を簡単に評価できるスケール開… 学会トピック◎第57回日本呼吸器学会学術講演会 FBシェア数:143
  6. 「施設」ってこんなに種類があるの!? 新井翔の「I love 在宅」 FBシェア数:50
  7. ナースが女になる瞬間? 病院珍百景 FBシェア数:6
  8. 3点だけ押さえたい、新研修医・ナースへの接し方 迷走外科医のこじらせ幸福論 FBシェア数:6
  9. 医学書を安く買う方法・高く売る方法 Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:30
  10. 職員を信頼し、任せすぎた院長の不覚 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:1