2004.08.30

マンモグラフィー検査の感度と特異性、HRT、過去の乳房手術、低BMIによって下がることが明らかに

 英国Cancer Research UKなどの研究者らは、ライフスタイルやホルモン補充療法(HRT)の経験、といった個人的要因が、マンモグラフィによる乳ガン診断の感度と特異性にどの様な影響を及ぼすかを調べ、その結果をBritish Medical Journal誌8月28日号に報告した。

 研究者らは、英国で実施された、HRTと乳ガン・リスクの評価を目的とした試験「Million Women Study」の被験者12万2355人から得られた情報を解析した。

 過去にガン経験のない50〜64歳の女性たちは、マンモグラフィーに先駆けて、様々な個人的要因に関する質問に答えた。検査から12カ月以内に組織学的に乳ガンと診断されたのは726人(0.6%)で、うち、マンモグラフィーで陽性は629人、陰性は97人だった。マンモグラフィーでは陽性だったが乳ガンでなかった女性は3885人(3.2%)。この結果、マンモグラフィーの総合的感度は86.6%、特異性は96.8%だった。

 感度と特異性を下げる要因と判断されたのは、現在または過去のHRT経験、乳ガン以外に起因する乳房手術歴、低BMI(やせ)の3つだった。それ以外に評価された、年齢、乳ガンの家族歴、出産経歴、経口避妊薬使用歴、卵管結紮の有無、運動量、喫煙、飲酒などの要因は、感度と特異性に有意な影響を与えていなかった。

 3要因はいずれもX線画像の濃度を高めることが知られており、それが感度と特異性を下げる原因と考えられた。従って、これら要因を持つ女性の場合、検査で見逃される可能性があることを知っておく必要があるだろう。

 論文のタイトルは「Influence of personal characteristics of individual
women on sensitivity and specificity of mammography in the Million WomenStudy: cohort study」で、現在こちらで全文を閲覧できる。(大西淳子、医学ジャーナリスト)

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