2004.08.23

咽頭結膜熱は減少中だが高い水準続く、感染症週報第32週から

 国立感染症研究所感染症情報センターが8月20日に公表した2004年第32週(8月2日〜8月8日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱は第29週をピークに3週連続して減少した。腸管出血性大腸菌感染症が本週も190例と高水準で推移している。

 咽頭結膜熱(プール熱)の定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は第31週の1.01から0.80に減少した。しかし、いまだに2003年までの過去10年のすべての年間最大値を上回る状況になっている。都道府県別では福井県(2.4)と北海道(1.6)が多い。

 腸管出血性大腸菌感染症は190例と多かった。都道府県別では宮城県が21例と多く、岡山県(14例)、東京都(13例)、福岡県(12例)などが多かった。

 手足口病は第20週から第29週頃まで緩やかに増加し、その後横ばいになっている。例年は28、29週をピークとして比較的速やかに増加・減少しており、今年はやや特徴的なパターンで推移している。ただし、過去10年の年間最高値よりはかなり低く、流行規模は小さいようだ。都道府県別では大分県(4.9)、北海道(4.0)、長野県(3.5)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(8月12日集計分)。

 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ2例(国内1例、フィリピン1例)、細菌性赤痢14例、腸チフス1例、パラチフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症190例(うち有症者116例)。
 4類感染症:デング熱3例、日本紅斑熱1例、レジオネラ症2例。
 5類感染症:アメーバ赤痢3例、ウイルス性肝炎4例(いずれもB型)、後天性免疫不全症候群14例(AIDS5例、無症候7例、その他2例)、梅毒4例、破傷風1例。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 眼科専攻医登録数、愛知県の人数はなぜ突然変わった… ニュース追跡◎専門医機構の内部資料から見えてきたこと FBシェア数:43
  2. 腎機能を確認せずに造影CTを行うのは罪? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:86
  3. 1歳男児。躯幹の小丘疹と手掌・足底の水疱 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 手術で体重3割減、合併する糖尿病も高率で寛解 トレンド◎肥満外科治療が日本でも普及の兆し FBシェア数:156
  5. 76歳女性。動悸、ふらつき 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  6. スタチンだけで下げられないリスクを減らすか? トレンド◎フィブラート系薬に20数年ぶりの新薬ペマフィブラート登場 FBシェア数:15
  7. 尿閉を生じた高齢患者で想起すべき疾患は? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:36
  8. 糖尿病による合併症、忘れてはいけない認知症 岩岡秀明の「糖尿病診療のここが知りたい!」 FBシェア数:29
  9. 見えにくい静脈への穿刺を助ける新兵器 リポート【動画付き】◎血管可視化装置の使い勝手は? FBシェア数:96
  10. 「腹膜透析は使えない」は過去のもの 日本透析医学会理事長の中元秀友氏に聞く FBシェア数:13
医師と医学研究者におすすめの英文校正