2004.08.20

ドン・キホーテが薬剤師派遣会社と提携し医薬品販売事業拡大−−ネット販売、調剤も

 深夜営業で知られる総合ディスカウントストアのドン・キホーテ(安田隆夫社長、東京都江戸川区)が、薬剤師派遣を手がけるアイロム(森豊隆社長、東京都品川区)と提携し、医薬品販売事業を拡大する。9月17日に新宿店にヘルシー、リラクゼーションをテーマとした新業態店「ドンキ健康館(仮称)」を開設。また、現在10店舗で行っているテレビ電話による医薬品販売もアイロムとの提携で、全93店に拡大していく方針だ。

 アイロムはもともとは医療機関の治験を支援するSMO(Site Management organization)で、本社に65人の薬剤師がおり、100%子会社であるウッズスタッフで600人の登録薬剤師を抱える。ドン・キホーテにとっての同社との提携の一番のメリットは、医薬品販売事業におけるネックとなっていた薬剤師確保の問題をクリアできることだといえる。

 提携第一弾となる「ドンキ健康館(仮称)」では、医薬品、医薬部外品など通常のドラッグストアで扱っているアイテムのほか、ヘルシー&リラクゼーションをテーマに、電化製品、アパレルなどを含む商材を全社横断的に集める。さらに、自宅で肝機能、脂質、糖、痛風などの検査ができる「デメカル血液検査キット」など専門性の高い商品もカウンセリング販売する。ドン・キホーテ社長の安田氏は記者会見で「既存店のレベルアップではなく、新しいラベルを作るつもり」と、全く新しい業態であることを強調した。

 また、昨年大きな話題となったテレビ電話による医薬品販売もアイロムとの提携で広がりそうだ。薬剤師がテレビ電話を通じて相談に応じるミッドナイトメディスンセンター(MMC)は、今のところ東京・六本木に1カ所。ここで10店をカバーしているが、全店での実施を視野に各地にMMCを増設していく予定で、すで「関西、九州などで候補地選定に入っている」(ドン・キホーテ経営支援本部長の稲村角雄氏)。

 アイロムとの提携後は、MMCの運営管理をそのまま同社に委託。現在ドン・キホーテにいる約150人の薬剤師もアイロムに転籍させた後、同社から派遣を受ける形に切り替える。

 今後も、「ドンキ健康館」の多店舗化、「健康館」をアンテナショップとしたインターネットによる医薬品や健康関連商品の販売、さらには調剤への参入も計画している。(風間浩、日経ドラッグインフォメーション

 (写真)記者会見で「健康をキーワードにした全く新しい業態を作る」と語ったドン・キホーテ社長の安田隆夫氏。

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