2004.08.16

咽頭結膜熱は2週連続減少、腸管出血性大腸菌感染症が約200例と多く

 国立感染症研究所感染症情報センターが8月13日に公表した2004年第31週(7月26日〜8月1日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱(プール熱)は第29週にピークに達した後、30週、31週と連続して減少し、定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は1.01になった。ただし、2003年までの過去10年のすべての年間最大値を上回る状況は続いている。都道府県別では福井県(2.7)北海道(2.1)、長野県(2.1)が多い。

 腸管出血性大腸菌感染症は198例と第29週の213例に次いで多かった。都道府県別では、長崎県(26例)、東京都(15例)、兵庫県(14例)、香川県(14例)などが多い。第31週までの累積では、石川県(150例)、東京都(133例)、大阪府(122例)、岡山県(107例)が多かった。

 コレラは第31週までの累計が39例で、発症日が不明の1例を除く38例のうち20例が6月に発症している。6月の20例中16例の推定感染地域がフィリピンだった。7月は8例に減少したが、このうち6例の推定感染地域がやはりフィリピンと発表されている。感染者はなぜか全員男性で、O1エルトール小川型のコレラ菌に感染していたが、疫学的関連性はないという。感染症情報センターでは、例年7〜9月がコレラ感染のピークだとして注意を促している。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(8月5日集計分)。
 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ2例(インド1例、フィリピン1例)、細菌性赤痢9例、腸チフス1例、パラチフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症198例(うち有症者132例)。長崎県(26例)、東京都(15例)、兵庫県(14例)、香川県(14例)が多い。
 4類感染症:オウム病(1例)、ツツガ虫病1例、日本紅斑熱2例、ライム病1例、レジオネラ症1例、レプトスピラ症1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢12例、ウイルス性肝炎3例(いずれもB型)、クロイツフェルト・ヤコブ病5例、後天性免疫不全症候群13例(AIDS3例、無症候9例、その他1例)、ジアルジア症3例、梅毒6例、破傷風1例。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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