2004.07.30

アメリカニンジンのサプリは、血栓溶解剤ワルファリンの効果を弱める−−米シカゴ大学の研究

 抗血栓薬のワルファリンを服用している人は、アメリカニンジン(朝鮮ニンジンの一種)のサプリメントをとると、ワルファリンの作用を弱めてしまうことが分かった。米シカゴ大学の研究者らによる研究結果が、「Annals of Internal Medicine」誌に発表された。

 対象者は、研究に同意した20人の健康なボランティア。ワルファリン+アメリカニンジン、ワルファリン+プラセボ(偽薬)をのむ2群にわけ、4週間後の血中ワルファリン濃度を比べた。その結果、アメリカニンジン群はプラセボ群に比べ、血中ワルファリン濃度が有意に低かった。

 アメリカニンジンは、日本でも昔からよく知られている朝鮮ニンジン(高麗ニンジン、薬用ニンジン、オタネニンジン、ジンセンなどとも呼ぶ)の兄弟種で、主に北アメリカで栽培されている。

 アメリカニンジンは朝鮮ニンジンより効き目は穏やかだが、滋養強壮のほか、解熱、消化器の機能改善作用などがある。主な有効成分は、朝鮮ニンジンと同じジンセノサイドと呼ばれる物質。ジンセノサイドには興奮作用があるため、薬物との相互作用を起こしやすい。

 この論文のタイトルは「American Ginseng Reduces Warfarin's Effect in Healthy Patients」。アブストラクトはこちらまで。
(小山千穂、日経ヘルス

■メールマガジン「サプリ&機能性食品」の登録はこちらから

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 複数の専門医になるダブルボードは現実的? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-4》 FBシェア数:28
  2. 認定内科医はどうなる?内科専門医になれる? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-3》 FBシェア数:56
  3. 85歳女性。尿バッグの変色 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:5
  4. 心筋梗塞を自力で治療し搬送された看護師の話 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:290
  5. ナースが外でついやってしまうこと 病院珍百景 FBシェア数:79
  6. 日本脳神経外科学会がNCDから離脱したワケ 非手術症例も登録する独自データベースの運用を開始 FBシェア数:59
  7. 13歳女児。増大傾向にある肝病変 日経メディクイズ●小児 FBシェア数:0
  8. 色好みの秀吉に女を世話した侍医 病と歴史への招待 FBシェア数:1
  9. 大人の自閉スペクトラム症は第二の新型うつ病? 宮岡等の「精神科医のひとりごと」 FBシェア数:170
  10. H2ブロッカー:ガスター人気の拡大続く NMO処方サーベイ FBシェア数:69
医師と医学研究者におすすめの英文校正