2004.07.29

【脳卒中診療の将来に関するアンケート調査】No.2 「脳卒中治療ガイドライン」に対する満足度、半数以上の人が一定の評価



 引き続き、MedWaveが6月に実施した「脳卒中診療の将来に関するアンケート調査」の結果を報告する。調査は、世界脳卒中会議の速報サイトを開設したのに伴い実施した。6月23日から7月7日までに202人が調査に協した。本日は、日常診療で「脳卒中治療ガイドライン」を参考している121人を対象に、ガイドラインに対する評価、不満点などを報告する。

 調査ではまず、脳卒中合同ガイドライン委員会がまとめた「脳卒中治療ガイドライン2004」について尋ねた(関連トピックスへ)。

 日常診療で「脳卒中治療ガイドライン」を参考している頻度を尋ねたところ、頻度の差はあるが、121人が実際に使っていることが分かった。

 この121人を対象に、脳卒中治療ガイドラインを使用する目的を分析したところ、「治療方法の確認」が86.8%でもっとも多かった。これに「患者への説明」が38.0%、「診断方法の確認」が35.5%で続いた(図4)。



 次に、「脳卒中治療ガイドライン」によって、自身の診療内容に変化があったかどうか尋ねた。

 その結果、「大きく変わった」と回答した人は0.8%と少なかったが、「少し変わった」が57.0%で、合わせて半数以上の人は「変わった」と認識していた。一方、「ほとんど変わらなかった」は34.7%、「まったく変わらなかった」は6.6%だった(図5)。



 「脳卒中治療ガイドライン」に対する満足度を尋ねたところ、「満足」は3.3%、「ほぼ満足」は55.4%で、半数以上の人は評価していた。ただ「どちらでもない」は28.9%あり、「やや不満」も5.0%、「不満」も4.1%あった(図6)。

 最後に、「脳卒中治療ガイドライン」で不満に思う点を尋ねた。その結果、「入手しにくい」が50.4%と突出して多かった。ホームページでの公開などが浸透してくれば、解消されていくのかもしれない。

 次いで、「日本人でのエビデンスが乏しい」が31.4%、「日常診療での実施が難しい」が23.1%あり、使い勝手の面での戸惑いがうかがえる。

 「医師の裁量を拘束するおそれがある」が19.0%、「自分の患者に当てはまらないことが多い」が18.2%あった。また、「分量が多くて読み通すのが大変」と「最新版であるかどうかが分かりにくい」はどちらも17.4%で並んだ(図7)。(三和護)

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