2004.07.27

プール熱、前週より11%増加、定点当たり報告数はついに1を超える−−感染症週報第28週から

 国立感染症研究所感染症情報センターが7月16日に公表した2004年第28週(7月5日〜7月11日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱(プール熱)の患者数は夏休み直前の第28週には、全国の小児科定点からの平均報告数が定点数を上回る3296件に達し、定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は前週の0.95から約11%増加して1.08になった。第26週に過去10年のすべての年間最大値を上回り、記録を更新し続けている。都道府県別では埼玉県(2.3)、福井県(2.0)、新潟県(1.8)、富山県(1.8)が多い。

 A型溶血性レンサ球菌咽頭炎は第22週をピークに減少が続いている。しかし、第7週以降、第19週を除いて過去10年の同時期の最高値を上回っている。都道府県別では愛媛県(2.6)、鳥取県(2.4)、大分県(2.4)が多い。

 ヘルパンギーナは20週頃から急速に患者数が増加し、26週でいったん減少したが、27週、28週も増えている。最近10週間で定点当たり報告数は20倍以上に増加した。都道府県別では山口県(6.7)、香川県(6.7)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(7月15日集計分)。
 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ1例(フィリピン)、細菌性赤痢7例、腸チフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症140例(うち有症者105例)。石川県(38例)、熊本県(10例)、大阪府(9例)、愛知県(8例)が多い。
 4類感染症:オウム病(2例)、デング熱1例、日本紅斑熱2例、マラリア2例、レジオネラ症3例、E型肝炎3例。
 5類感染症:アメーバ赤痢13例、ウイルス性肝炎1例(B型)、後天性免疫不全症候群10例(AIDS4例、無症候3例、その他3例)、ジアルジア症2例、梅毒4例、破傷風2例、バンコマイシン耐性球菌感染症(1例)。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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